2019年6月24日(月)

南海トラフ地震にご飯の備え 三重で防災料理教室

2018/11/14 16:41
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南海トラフ巨大地震の対策が叫ばれる中、三重県多気町の防災料理教室「ソナエノゴハン」が注目を集めている。主宰する大須賀由美子さん(47)は、阪神大震災に遭った自身の経験を踏まえ、救援物資が届くまでの一定期間を乗り切るための調理法や献立を紹介。「毎日の食卓に災害時でもできる料理を一品取り入れ、日常から備えてほしい」と呼び掛けている。

防災料理教室「ソナエノゴハン」を主宰する大須賀由美子さん(三重県松阪市)=共同

兵庫県明石市出身で大学卒業後、損害保険の代理業をしていた1995年1月17日、実家で被災した。「関西に大地震が来るなんて誰も想像しなかった。防災と向き合わないのはもう許されない」。教室では、阪神大震災の体験から切り出すよう心掛けている。

2児の母。夫の転勤に伴って三重県に移り住み、2014年から子ども料理教室を自宅で始めた。ソナエノゴハンを新設したのは、南海トラフ地震で甚大な被害が予測されているのに「自分は大丈夫だろう」との声を周囲から聞いたのがきっかけだった。防災意識を高めようと15年11月にスタートし、16年に防災士の資格も取得した。

想定するのは自宅避難が可能で、救援物資が届きにくい状況だ。少なくとも1週間分の用意が必要として食材リストと献立例を配布し、調理を実演する。

ナイロン袋で材料を混ぜ、湯を張った鍋で加熱して作る蒸しケーキや、包丁を全く使わずに調理する切り干し大根のサラダ。食器は新聞紙を折ってラップを敷いたもので代用する。受講生からは「普段から簡単にでき、おいしい」と好評だ。

これまで三重県のほか、岐阜県関市や神戸市にも出張し、計20回以上実施した。「災害時でも普段の食事ができれば体も心も元気になれる。備えの大切さを伝え続けたい」と力を込めて語った。〔共同〕

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