LINEが家計簿アプリ 資産運用管理も
LINEは家計簿アプリの提供を始めたと発表した。スマートフォン(スマホ)決済や銀行口座、クレジットカードなどの利用状況を一元的に管理し、家計簿を自動的に作成する。家計の収支バランスや貯蓄の状況をグラフにして「見える化」することもできる。ITと金融が融合するフィンテック事業との相乗効果を狙う。
「LINE家計簿」のアプリはダウンロードしておけば、LINEの対話アプリと連動して利用できる。スマホ決済の「LINEペイ」や「ポンタ」など各社が提供するポイントサービスの利用状況のほか、電子商取引(EC)サービスでの購買履歴などを管理できる。
レシートを撮影すると品目や金額を読み取り、自動的にデータが入力される。ネット証券のフォリオと組み、金融商品の運用動向も管理できる。
毎月の収支をもとに、その月に利用できる金額を計算する。1週間や1カ月単位で過去の支出の状況をグラフにし、定期的にリポートを作成する機能も設ける。今後、対話アプリを通じて家族と収支状況を共有する機能も追加する。
LINEはフィンテックを成長事業と位置づけ、2019~21年に約1000億円を投じる計画を立てている。家計簿アプリを軸に、それぞれの金融サービスの相乗効果を出す。