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スリランカ最高裁、大統領の「議会解散」を差し止め

【ニューデリー=黒沼勇史】スリランカ最高裁は13日夕、シリセナ大統領が9日発表した議会解散を一時差し止めるとの判断を下した。ジャヤスリヤ議会議長は2週間半閉会していた議会を14日に招集すると公表。10月にシリセナ大統領が一方的に現職首相の解任を公表して以来、政治空白が続くが、今回の司法判断を機に正常化に向かうかが焦点となる。

最高裁は解散差し止めを12月7日までとして、それまでに最終判断を下す。同国は中国とインドが影響力を競う安全保障上の要衝。シリセナ大統領は10月26日に親インド派の現職首相ウィクラマシンハ氏を解任し、親中派のラジャパクサ前大統領を新首相に指名しており、今回の政治混乱の決着は地政学的なパワーバランスにも影響する。

14日に再開する議会では、ウィクラマシンハ現職首相に対する信任投票が実施される可能性がある。10月26日以来、2首相が並立する状態が続くが、現職首相の陣営では大統領による首相解任を違憲として、議会での信任投票実施を求めていた。同国議会は一院制で全225議席。首相側が半数程度の議員の支持を確保しているもようだ。

シリセナ大統領は15年からウィクラマシンハ首相と連立を組んできたが、今年2月の地方選でラジャパクサ氏の政党に惨敗。シリセナ氏は新たにラジャパクサ氏側との連立を模索し始めた。同氏は05~15年に大統領を務め、中国マネーでインフラ整備を進める一方、対外債務を膨張させた。

政治混乱が続く中、足元では通貨安が進み、対外債務の負担は増している。スリランカは対外債務を圧縮するため、昨年12月、中国に南部の港湾の運営権を譲渡している。一方、大統領側の支持者が治安部隊ともみ合う事態も生じており、今回の政治混乱が社会不安の引き金を引く懸念も高まっている。

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