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稀勢の里連敗、気合空回り 一人横綱早くも危機

横綱が左膝から崩れ落ちて尻餅をつき、土俵下へ落とされた。ぶざまな最後が象徴するように、この日の稀勢の里は何一ついいところがなかった。横綱に昇進してから初の連敗スタート。早くも休場危機が訪れている。

妙義龍(左)に寄り倒しで敗れた稀勢の里

立ち合いで妙義龍に右から張られると横綱の出足が止まった。右脇をがっちり固めた相手に稀勢の里は左を差せず、すぐに半身の体勢になる悪い癖も出る。下から攻め込む妙義龍に対し、稀勢の里のまわしは常に相手より高い位置にあった。腰高で上体が浮いたままでは圧力がかけられるはずもない。

さらには一瞬の隙を突かれてもろ差しを許す。圧倒的に不利な体勢となっても、重い下半身を生かし、耐えて耐えて白星を拾ってきたのがこの横綱。だが、ここで稀勢の里は苦し紛れの突き落としを放ち、さらには強引に小手で振った。結果的に妙義龍を呼び込んでしまい、八角理事長(元横綱北勝海)は「投げを打って自分で(下半身を)軽くしちゃった。辛抱負け」と手厳しく語った。

今場所の朝稽古はシャッターを下ろして報道陣に非公開で行っている。それ自体はこれまでもあったが、大関高安が土俵にいる部屋の稽古に参加せず、一人で汗を流しているのは異例。一人横綱の場所へ向けて集中力を高めるのが狙いだったようだが、気合が空回りしている感は否めない。土俵下で見た錦戸審判長(元関脇水戸泉)も「気持ちと体の歯車が狂っちゃっている」と指摘した。

初日から3連敗となれば休場が現実味を帯び、再び進退問題も浮上してくる。1年納めの場所は緊迫の度合いが増してきた。(金子英介)

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