米中間選で女性議員の当選、過去最高 トランプ氏の蔑視に反発

2018/11/12 17:21
保存
共有
印刷
その他

【ワシントン=中村亮】米中間選挙で下院(定数435)の女性当選者が100人を突破し、過去最高になった。米メディアの世論調査によると、女性議員の増加が「重要」との回答が約8割を占め、トランプ大統領の女性蔑視発言への反発が後押ししたとみられる。野党の民主党が議席を奪回した28議席中、女性候補は6割に上り、党躍進の原動力となった。

米CNNテレビによると、下院で再選された女性議員は65人で、新人女性候補35人が当選を確実にした。内訳は民主党87人、共和党13人。これまでの最高は2017年に招集した議会の85人だった。今回の選挙を受けた新議会は19年1月に招集される。

米政府系放送局のアメリカの声(VOA)は、民主党が共和党から少なくとも28議席を奪還したと伝えた。このうち17議席の候補が女性だった。民主党が下院で多数派を奪還するには23議席の上積みが必要だった。下院勝利の決め手が女性候補だったといえる。

例えば、バージニア州7区ではアビゲール・スパンバーガー氏が共和党の現職男性を破った。同区は40年以上にわたり共和党の牙城だった。アイオワ州1区でもアビー・フィンケナウアー氏がトランプ氏の強い支持を受けた現職男性に競り勝ち、同区で初の女性議員に就任する。

ミシガン州とミネソタ州では、初のイスラム教徒議員となる民主党女性候補が当選を果たした。ニューヨーク州でもプエルトリコからの移民を母に持つアレクサンドリア・オカシオコルテス候補(29)が女性として最年少で当選し、リベラルの伸長を印象づけた。

CNN調査(約1万8000人が対象)では、女性の当選が「重要だ」とする回答が78%に上った。女性候補の追い風となったのは、ハリウッドの映画界を起点とするセクハラ告発運動「#Me Too」だ。トランプ氏は16年の大統領選直前に過去の不倫関係を隠蔽するため、元ポルノ女優に口止め料を支払ったほか、女性を軽視する発言が相次ぐ。中間選の直前には、トランプ氏が米連邦最高裁判所判事に指名したブレット・カバノー氏を巡り、複数の女性に暴行した疑惑が浮上した。CNNによると、民主党支持者の9割が判事承認に反対していた。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]