メジャーリポート

フォローする

これがオールスター? 日米野球の行き着く先とは
スポーツライター 丹羽政善

(1/3ページ)
2018/11/12 6:30
保存
共有
印刷
その他

1934年の日米野球には、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグらが出場した。来日を渋ったルースに、鈴木惣太郎氏が渡米し、床屋で口説いたという有名なエピソードもある。2002年にはバリー・ボンズ、ジェイソン・ジアンビらが参加。投手陣もバートロ・コロン、マーク・バーリー、エリック・ガニエら当時のエース格が顔を揃えていた。

彼らは紛れもなくオールスターであり、「MLBオールスターチーム」の名にふさわしいメンバーだった。が、もはやそれは過去の話。11月9日に開幕した今回の日米野球の来日メンバーには、オールスターどころか、大リーガーと呼べるのか、というレベルの選手さえ交じっている。

第1戦の試合前のセレモニーで、MLBの松井コーチとタッチを交わすモリーナ(左端)。今回、真のオールスターと呼べるのは彼くらいだ=共同

第1戦の試合前のセレモニーで、MLBの松井コーチとタッチを交わすモリーナ(左端)。今回、真のオールスターと呼べるのは彼くらいだ=共同

今回のメンバーで、真のオールスターと呼べるのはヤディエル・モリーナ(カージナルス)ぐらいではないか。過去9回のオールスターゲーム出場を誇り、ゴールドグラブ賞受賞も今年で9度目となったモリーナ。将来の殿堂入り候補である。

ただ、彼以外は……。もちろん、今年のオールスターゲームに出場したJ・T・リアルミュート(マーリンズ)やエイウヘニオ・スアレス(レッズ)らも来日している。しかし彼らはまだ、名実ともに"オールスター"と呼べるレベルではないだろう。リース・ホスキンス(フィリーズ)やミッチ・ハニガー(マリナーズ)も好選手だが、日本のファンに彼らの名前が浸透しているとは言い難い。

寂しい投手陣、大リーガー?という選手も

それでもまだ、野手に関しては、楽しみな選手もいる。フアン・ソト(ナショナルズ)とロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)は、ともに今年のナ・リーグの新人王候補だ。巨人との練習試合で東京ドームの天井直撃の二塁打を放ったソトは今季、19歳でデビューすると22本塁打をマークするなど、センセーショナルな活躍を続けた。20歳のアクーニャも8月半ばに史上最年少で5試合連続本塁打を記録するなど、やはりインパクトを残した。今後、この2人を揃って日本で見ることはないかもしれない。

一方で、寂しいのは投手陣だ。

9日の初戦に先発したジュニオル・ゲラ(ブルワーズ)は、昨年の開幕投手を務めたが、それまでは独立リーグやイタリアリーグを転々。ユスメイロ・ペティット(アスレチックス)、ダン・オテロ(インディアンス)らも戦力外を何度も経験し、似たようなキャリアをたどってきた。そこからメジャーに這い上がったという点では敬意に値するが、オールスターではもちろんない。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 次へ

日経電子版が最長2月末まで無料!
初割は1/24締切!無料期間中の解約OK!

保存
共有
印刷
その他

大リーグコラム

電子版トップスポーツトップ

メジャーリポート 一覧

フォローする
コール(左)が入団会見で袖を通したヤンキースのピンストライプのユニホームの右胸にはナイキのロゴが入っていた=APAP

 買い物をしようと、ナイキの直営店「ナイキタウン」を訪れたその人は、店に入って商品を見ていると、突然、店員から声をかけられた。
 「○○さんですか?」
 「そうです」とうなずくと、相手がにっこり笑う。
 「 …続き (1/6)

大リーグで過去5年連続で2桁勝利を挙げているバウアー。11月末に来日した=APAP

 過去5年連続で2桁勝利を挙げ、2018年はピッチャーライナーを右足首に受け、骨折していなければサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を取れたであろうトレバー・バウアー(レッズ)の来日は、二転三転した末に、よ …続き (2019/12/30)

アストロズからFAとなったコールはヤンキースと投手史上最高額で契約合意に達した=共同

 「君は私たちにとっての“白鯨”なんだ」
 ゲリット・コール投手の獲得交渉の際、ヤンキースのブライアン・キャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM)はコール本人にそう告げたという。エイハブ船長が巨大なモビ …続き (2019/12/16)

ハイライト・スポーツ

[PR]