新潟交通 「万代シテイ」の刷新イメージ公表

新潟交通は8日、2021年までに刷新を予定している新潟市中央区の商業地区「万代シテイ」の再開発イメージを公開した。19年から耐震工事を始めるバスセンタービルは、薄暗い1階部分の照明を入れ替えて従来より明るくする。飲食店など複数店舗が並ぶ「万代シテイ通り」の歩道も拡幅し、同地区の交流人口の拡大を目指す。
同社はバスセンタービルなど、約1万平方メートルの敷地内にある建物や道路を刷新する。総事業費は約40億円を見込む。
バスセンターの1階にあるバスターミナルは照明を発光ダイオード(LED)に入れ替えるほか、バスへの乗降口を広げるなど車いす利用者に配慮して設計する。2階部分は通路と広場を遮断していたステージを移設し、植え込みを撤去。従来より開放感を高め、イベント開催や飲食スペースとしての利用を促す。
年内にも解体するレインボータワーの跡地には展望用の客車を復元して設置する。「かつてレインボータワーが存在したこと、その記憶を引き継ぐような空間にしたい」(新潟交通)という。
19年3月下旬にも撤退を表明している商業施設「新潟アルタ」の後継テナントについては「確定しているものはない」(同)という。万代シテイに不足している家族連れ向け飲食店などの誘致を目指す。