2019年8月18日(日)

車資材の売上高1000億円へ セーレン、投資40億円規模

2018/11/8 20:43
保存
共有
印刷
その他

セーレンはシート材料など車両資材部門の海外展開に注力する。カーシートでは既に世界シェアトップだが、さらに海外生産を増やし同部門の売上高を早期に1000億円とする目標だ。米中貿易摩擦などのあおりを受けて計画の進捗は遅れ気味だが、海外工場を中心に数年間は30億~40億円規模の投資を続ける。

決算発表に臨むセーレンの坪田社長(福井市)

8日に発表した2018年4~9月期の連結決算は、純利益が前年同期比27%増の42億円、売上高も同9%増の600億円と従来予想を上回り、中間期ベースでいずれも過去最高を記録した。けん引したのは国内自動車メーカー向けのシート材だ。米中でも高機能商品が堅調だった。

19年3月期の車両資材部門の売上高は715億円と予想し、当初予想から10億円の上振れを見込む。同社が目標に掲げる売上高1000億円の7割程度まで伸ばしてきた。早期の目標達成は、他部門を含めたグループ全体の売上高を2000億円に乗せる必須条件だ。

ただ、計画の進捗は遅れ気味だ。当初は20年3月期の達成を目指していたが、数年の遅れは避けられない情勢だという。米中貿易摩擦のあおりを受けて、中国の自動車販売台数は減少傾向。米国もピークを過ぎたとみているため、計画の見直しを余儀なくされた。

1000億円の達成のカギを握るのは中国河北、メキシコ、インド、インドネシアの新規4拠点だ。計画達成に向け従来は、20年3月期に売上高170億円を計画していたが、同140億円に下方修正している。今期から本格生産を始める予定だったメキシコ工場で、現場作業員の習熟に時間を要したり納品製品の変更が発生したりした。4拠点のなかでもメキシコは規模が大きく、見直しが避けられなかった。

それでも無理な巻き返しは得策でないとみており、坪田光司社長は8日の会見で「米中のことは静観する。早期に達成する考えは変わらないが、世界の自動車生産台数の進捗に合わせて計画を達成する」と話す。

同社は現在、国内の全工場であらゆるモノがネットにつながる「IoT」対応を進めている。生産状況の見える化で業務効率を上げ、人への依存度を下げる取り組みだ。海外ではメキシコのように増産に伴う作業員のスキル問題がついて回るが、国内でIoTの体制が整えば海外工場にも導入し「日本品質」のものづくりを実現できるようになる。計画達成に向けて、堅実に足腰を鍛えている。

同日、19年3月期の通期の連結純利益予想を前期比21%増の84億円に上方修正した。車両資材に加え、エレクトロニクス事業で子会社の導電糸などが好調で従来予想より7億円上回る見込みだ。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。