サウスポーの視点(山本昌)

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監督だけの責任じゃない 巨人や阪神、中日の低迷

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2018/11/11 6:30
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もっとも、若手が育たないのは監督だけの責任ではない。選手の適性を見極め、育つ環境を整備できなかったという点で球団全体の責任だ。高橋、金本両監督とも指導者経験がないまま監督に就いたのがよくなかったという声も聞くが、私はそうは思わない。チームを運営するのは監督一人の仕事ではなく、周りのスタッフとの共同作業だ。周囲が十分なサポートをできなかったのは残念だった。

最終戦後にあいさつする森監督。かつての「投手王国」は見る影もなかった=共同

最終戦後にあいさつする森監督。かつての「投手王国」は見る影もなかった=共同

私の古巣の中日でも森繁和監督が退任する。今年の敗因は投手に尽きる。チーム打率はリーグ2位と打線は健闘したのだが、チーム防御率は4.36とリーグワースト。かつての「投手王国」は見る影もなく、信じられない失態だ。投手の頑張り次第では上位争いもできたのだから、もったいない。近藤真市、朝倉健太の両投手コーチが責任を取る形で退団したのはやむを得ない。

しかし、来季に向けては大きな楽しみもある。ドラフトで4球団が競合した根尾昂(大阪桐蔭高)を引き当てたのに続き、2位以下でも期待の膨らむ選手を指名した。ドラゴンズ史上でも3本の指に入るドラフトだったのではないだろうか。

私はドラフト前、大阪桐蔭高まで行って根尾を見てきた。甲子園でのマウンド上の姿を見ると投手としてもやれそうだと考えていたが、普段の練習での躍動感を目の当たりにするとやはり内野手がベストな選択だと感じた。ゴムまりのようなバネは桑田真澄さんと立浪和義さんを足して2で割ったような印象を受ける。野球センスという点では2人にかなわないかもしれないが、伸びしろはすごくある。すべては春季キャンプを見てからだが、かつて星野仙一監督がルーキーの立浪さんを使い続けて一人前にしたように、早い時期から1軍で使ってスター選手に育ててほしい。

与田剛新監督には「正攻法の野球」を期待する。選手起用や試合の戦術において奇をてらうのではなく、見ている側が納得できる王道をいってほしい。しっかりとした野球さえできれば、決して弱いチームではないのだから。

(野球評論家)

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