2019年8月19日(月)

国民民主「建設的野党」探る 与党へ取り込まれ懸念も

2018/11/8 17:00
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国民民主党は8日の両院議員懇談会で、新たな党のキャッチフレーズを決めた。安倍政権に徹底抗戦する野党第1党の立憲民主党との差別化をめざす。政権批判だけでなく提案を重視する「建設的野党」路線は、与党に取り込まれるジレンマも抱える。

新フレーズを発表する国民・玉木代表(8日、国会内)

新たなフレーズは「つくろう、新しい答え。」とした。玉木雄一郎代表は記者会見で「自民党だけがこの国を担える政党ではない。単なる否定や反対ではなく、自分たちの答えをぶつけたい」と語った。

先の通常国会では「対決より解決」を方針に掲げた。当時は参院野党第1会派で、与党と審議日程を交渉する立場だった。カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法や働き方改革関連法では付帯決議を重視し、法案に反対でも採決は容認した。衆院野党第1会派の立憲民主党は「与党を利する」と批判していた。

新たなフレーズでも、政権に対決一辺倒ではなく対案を示しながら、譲歩を引き出す立場を重視した。今国会から衆参とも野党第2党となったが、立民とは異なる党の独自路線は維持する。

試金石となるのは憲法改正へのスタンスだ。玉木氏は10月29日の衆院代表質問で、安倍晋三首相の政権運営を批判する一方、自衛権の制限を憲法に明記する「平和的改憲」を訴えた。憲法改正の手続きを定める国民投票法にCM規制を盛り込むよう与党に求め、これに応じるのであれば改憲論議に応じる考えを示した。立民が明確に衆院憲法審査会での改憲案審議を拒んでいるのと比べ、柔軟な態度といえる。

自民党は立民より国民のほうがくみしやすいとみる。国民民主党の増子輝彦幹事長代行と小宮山泰子氏は6日夜、都内で自民党の林幹雄幹事長代理や稲田朋美筆頭副幹事長らと会食した。二階俊博幹事長や玉木氏も当初、参加する予定だった。

玉木氏が党幹部の反対もあり直前に出席を見送り、二階氏も欠席した。9月に国民新執行部が自民党幹部にあいさつした際に二階氏が玉木氏に「話し合いできるところは話し合いを」と迎えたことが、今回の会食のきっかけだった。

自民党は今国会で衆参の憲法審査会を開いたうえで、自衛隊の明記など4項目の党の改憲案を提出し、各党と討議する方針だ。国民がまとめた独自の国民投票法改正案は審議を始める呼び水になる。今後も国民の足元を見て、改憲を含めた国会運営で協力を呼びかける可能性がある。

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