IoT向け無線技術で新団体 NTTなど56社・団体が参加

2018/11/7 18:19
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あらゆるモノがネットにつながる「IoT」向けの無線通信技術の一つである「802.11ah」が、先行する類似技術に追いつく可能性が出てきた。業界団体「802.11ah推進協議会」が7日に発足。会員企業募集からわずか2週間でNTT東西やパナソニック富士通横河電機など56社・団体が参加した。

対応デバイスの模型を手に語る802.11ah推進協議会会長の小林忠男氏

802.11ah対応のチップは米ニューラコムが販売している。推進協議会でもこのチップを使って技術評価を実施する計画だ

802.11ahは無線LAN規格である「Wi-Fi」をベースにしており、「Wi-Fiより10倍遠くまで電波が届く」(推進協議会の小林忠男会長)技術。IoT向けには「シグフォックス」「ローラワン」といった技術が先行しているが、これらと比べて「10倍速い」(同氏)のが特徴だ。

従来はセンサーから得られた容量の小さなデータしか収集できなかった場面でも、「802.11ahを使えばセンサーデータだけでなく、画像を一緒に送るといった用途に使える」(運営委員でNTT東日本経営企画部営業推進室担当部長の酒井大雅氏)。

IoT向けの通信技術としては事実上最後発になった形だが「(他の技術が)先行しているといってもまだ試行段階。そこで出てきた課題にどうやって対応するかを考えているところ。むしろそういった用途に適合しやすい技術として評価される可能性がある」(小林会長)と自信を見せる。

ただ、日本の電波行政との調整はついておらず、実際に使用した時に、どれくらいの性能になるかはわかっていない。また、現状では802.11ahに対応した半導体を作るメーカーが少なく、製品の選択肢がほとんどないといった課題もある。

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