2018年11月20日(火)

民主が下院過半数 米中間選挙、上院は共和多数派
トランプ政権に打撃 4年ぶり「ねじれ議会」に

トランプ政権
米中間選挙
北米
2018/11/7 12:59 (2018/11/7 22:54更新)
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【ワシントン=永沢毅】米中間選挙は7日朝(日本時間同日夜)までの開票の結果、野党の民主党が8年ぶりに下院の過半数を奪回した。上院は与党・共和党が過半数を維持し、米議会は上院と下院で多数派が異なる「ねじれ議会」となった。トランプ政権が掲げる「米国第一」の政策実現は不透明になり、厳しい政権運営を強いられる。

中間選挙では下院の全435議席、上院は全100議席の3分の1に補選を含めた35議席が改選された。改選前は共和が上下両院で過半数を握っていた。

複数の米メディアによると、米東部時間7日午前8時半(日本時間同日午後10時半)時点で下院の当選確実は共和が199、民主が222。民主が過半数の218を上回った。

上院での当選確実は共和が9、民主が22。非改選議席とあわせると、共和51、民主が45。共和はノースダコタ、インディアナ、ミズーリで民主現職から議席を奪った。改選前の51からの上積みも視野に入れる。民主はネバダで共和現職から議席を奪回した。フロリダでは99%まで開票が進んだが、激戦が続いている。

トランプ氏は7日午前11時半(日本時間8日午前1時半)に記者会見し、選挙結果についての見解を明らかにする。これに先立つ6日夜「今夜は大成功だ。みんなありがとう!」とツイッターに投稿。共和の上院トップ、マコネル院内総務には上院での勝利に祝意を伝えた。

共和党全国委員会は7日未明、声明で「記録的な共和の現職の引退と民主候補の集金力の優位にもかかわらず、誰の予想よりも共和は力強かった」と表明。経済政策や国境管理などで「民主はトランプ大統領や共和との話し合いのテーブルにつかないといけない」と主張した。

民主のペロシ下院院内総務はトランプ氏から電話で祝意を伝えられた。ペロシ氏は支持者を前に「明日は米国の新しい日だ」と勝利宣言した。

ねじれ議会で予算や法律は民主の意向を無視しては通りにくくなる。民主は今後、議会の調査権限を活用してトランプ政権とロシアとの不透明な関係などへの追及を強める構えだ。ただ、トランプ氏は7日朝「民主が国民の税金を私たちの調査に費やすなら、こちらは上院で機密情報漏れの調査を考えざるを得ない」とツイッターでけん制した。

選挙戦はトランプ政権への事実上の信任投票となった。共和は好調な景気や雇用増を成果に訴えるとともに、最終盤は移民排斥の主張を強めて保守層の取り込みを図り、これが一定程度は奏功したもようだ。

一方、民主は米社会の分断や対立をあおるトランプ氏の手法を厳しく批判。「反トランプ」を掲げて都市部を中心に女性や若者の支持を集め、下院の激戦区を制した。ただ、上院では35の改選議席のうち民主が26と多かったため、当初から不利が予想されていた。

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