2018年11月20日(火)

浦和競馬場、JBC開催に向け改修 集客拡大の起爆剤に

南関東・静岡
2018/11/6 22:00
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浦和競馬場(さいたま市)が、2019年11月に開催する地方競馬の祭典、JBC(ジャパン・ブリーディングファームズカップ)に向け、改修を進めている。約15年前には20億円を超える累積赤字を抱えていたが、経営努力を続け黒字転換。スタンドの建て替え工事などの設備投資が可能になった。念願のJBC開催を集客の起爆剤にしたい考えだ。

屋上テラスも設けられる第2スタンドの建設が進む(さいたま市)

屋上テラスも設けられる第2スタンドの建設が進む(さいたま市)

JBCに向けた施設整備費の予算は計32億7000万円に上る。目玉は17~19年度に計約29億円を計上する第2スタンドの建て替えだ。老朽化した建物を解体。地上4階、地下1階、延べ床面積約4300平方メートルの新たな建物の建設が進む。これまでなかったボックスタイプの有料席など多様な座席のほか、屋上テラスも設け、19年7月の完成を予定している。

走路も2000メートルのレースの発走地点を12頭立てに対応できるよう拡幅し、第3コーナーのカーブを緩やかにして走りやすくする。待機馬房と厩務員宿泊施設も新設し、拡張する。表彰に使用するウィナーズサークルも新たに設ける。

通常より多い来場者を受け入れるための運営計画も18年度中に策定する。駐車場からバスに乗り換えるパークアンドライドや馬券販売方法、関連イベントなどについて検討している。

今年、70周年を迎えたのを記念して広場に馬の形の花のプランターを20個整備。交流サイトのフェイスブックで市民らの憩いの場になっていることを紹介し、熱心な競馬ファン以外へのPRも図っている。

浦和競馬は1948年9月、県と浦和市(現さいたま市)が地方自治体主催として全国で初めて開催。馬券の売上高は91年度の383億円を記録した後、徐々に減少。01年度には累積赤字が過去最大の25億円まで膨らんだ。

存続が危ぶまれるなか、経営改善の取り組みを継続。03年に南関東4競馬場で開発したインターネットによる馬券販売を開始。12年には「ウインズ浦和」としての日本中央競馬会(JRA)の場外馬券販売や、JRAのネットシステムを通じた浦和競馬の馬券販売を始めた。

09年度に累積赤字が解消し、10年度からは毎年、県とさいたま市への配分金を拠出している。17年度は馬券の売上高は410億円と2年連続で過去最高を更新した。

埼玉県浦和競馬組合の益城英一総務課長は「JBCの開催は関係者の長年の悲願。業績が改善し、ようやく施設整備のめどがついた」と話す。19年11月の浦和開催では入場者3万人、売り上げ60億円が目標。JBC開催をきっかけに浦和競馬場を知ってもらい、ファンをさらに増やすことを目指す。

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