2018年11月18日(日)

相鉄、沿線街づくり加速 東京都心への直通運転で

住建・不動産
南関東・静岡
2018/11/6 21:55
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相模鉄道が2019~22年度に順次始める東京都心へのJRなどとの相互直通運転に向け、横浜市内の住宅街開発を加速する。相互直通の分岐駅となる西谷駅などの周辺で大規模分譲に乗り出し、住み替えや外部からの転入を促す。中心拠点となる二俣川駅では駅舎の建て替えや商業施設の新設を進めており、沿線人口の増加や居住者の利便性向上を目指す。

丘陵地を開発し、81戸の住宅街を分譲する(横浜市)

相鉄は19年度下期にJR、22年度下期に東京急行電鉄と相互直通運転を始める予定で、接続する連絡線計12.7キロメートルを建設中だ。完成後は二俣川駅から新宿駅(東京・新宿)までを約44分、目黒駅(同・品川)までを約38分で結ぶ。沿線は東京都心のベッドタウンとしての評価が高まることが期待される。

相鉄グループは11月中旬、西谷駅の近くで開発した住宅地「グレーシアライフ横浜西谷」で第1期17戸の案内を始める。住宅地の建物はすべて木造2階建てで、系列の相鉄不動産や京急不動産、安田不動産が売り出す。19年3月に引き渡しを始める予定だ。

エリアは丘陵地約1万3000平方メートルにまたがり、総分譲戸数は81戸と沿線の戸建ての宅地開発としては近年にない大規模。相鉄グループの肝煎りのプロジェクトに位置付けられ、「これまで沿線から流出していた若い世代を呼び戻したい」(相鉄不動産)という。

住宅街の再開発も本格化させる。西谷駅から3駅離れた南万騎が原駅では駅前の分譲マンション「グレーシアみなまきみらい」のA棟が完成し、月内に分譲を始める。周辺には賃貸向けのマンションやサービス付き高齢者住宅なども整備した。

再開発の狙いは単身世帯の増加など家族構成の変化に対応し、周辺の戸建て住宅から駅前の集合住宅への住み替えを促すことにある。15年に着手し、17年には郊外住宅地の次世代モデルを目指し横浜市が進めるプロジェクトに認定された。東京都心に通勤する人や地域の高齢者など幅広い需要を取り込む。

住環境に加え、商業施設やオフィスの整備にも力を入れる。相鉄の2路線が分岐する二俣川駅では7日、駅直結の商業施設「ジョイナステラス」を全面開業する。4月に先行開業した雑貨店などに続き、新たに飲食店などが出店し、全100店規模に拡大する。

同駅ではすでにオフィスビルやタワーマンションも開発しており、12月にはリニューアル中の駅舎も完成させる。

相鉄は沿線の街づくりを強化し住宅や商業の拠点としての魅力を向上させ、不動産や小売りを抱えるグループ全体の成長エンジンに育てる。

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