2019年2月17日(日)

オーデマ・ピゲ副会長「デジタル時代、ぬくもり大切に」

経営者会議
2018/11/6 12:29
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スイスの時計メーカー、オーデマ・ピゲのオリヴィエ・オーデマ副会長は6日、第20回日経フォーラム「世界経営者会議」で講演し、デジタル時代となり機械式腕時計が苦境にあるなか「(伝統的ものづくりによる)ぬくもりを大切にした時計作りを進めていきたい」と述べた。

スマートウオッチの台頭など時計を取り巻く環境は大きく変わっている。「若い世代に対しても長い伝統をもつブランドで訴求できる」と意気込んだ。

スイス産腕時計の輸出量は第1次世界大戦や世界恐慌を経験しつつも、1970年代前半まで成長してきた。だがクオーツ腕時計が実用化され、機械式に強みを持つスイスの腕時計は苦戦。「機械式腕時計は陳腐化した」と振り返る。

窮地を脱するため、オーデマ・ピゲはスチール製の高級腕時計の生産を始める。周囲から反対を受けたが無事成功。決断の背景には「これからも人々が腕時計を着け続ける」という確信があったという。

ブランド化に取り組む過程で、スイスの時計産業ではスウォッチグループを代表とする大規模な企業集団が次々と登場した。その中でもオーデマ・ピゲは家族経営を続け、独自路線で自社のブランド化に成功している。「家族経営をこれから数百年続けて行けたらと思う」

スマートフォン(スマホ)の普及やスマートウオッチの登場により腕時計に対する見方は世界全体で変わってきたとされる。時計産業がデジタル化の影響を受けることは認めつつも「人間性や感情を大切にした時計作りを進めていきたい」と意気込みを語る。

重視しているのはサプライチェーンの強化や、人材教育と顧客へのサービス提供だ。設備投資に加え、オーデマ・ピゲの腕時計の歴史を伝えるミュージアムの整備などに力を入れている。

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