2019年2月23日(土)

サウジ、原子炉開発へ イラン刺激し中東緊張も

2018/11/6 10:38
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【カイロ=共同】サウジアラビアのムハンマド皇太子は5日、同国初となる研究用原子炉の開発など、原子力計画を含む7つの戦略プロジェクトを発足させた。国営サウジ通信が伝えた。トランプ米政権は同日、イランの核開発阻止を目指して原油や金融部門を標的とした制裁を再発動させたばかり。

中東の覇権を争うサウジの原子炉開発宣言がイランを刺激するのは必至で、緊張がさらに高まる恐れがある。

トランプ政権はサウジへの原発輸出を狙っているとされるが、サウジ側は核不拡散に必要な規制の受け入れに消極的とみられていた。

国営通信によると、皇太子は首都リヤドのアブドルアジズ国王科学研究都市で、一連のプロジェクトを発足させた。原子力計画は「研究のための低エネルギー原子炉」だとしている。

ただ皇太子は3月、米メディアとのインタビューで「もしイランが核爆弾を開発すれば、サウジもすぐに後を追う」と発言するなど、イランに対抗した核武装にまで言及しており、原子炉開発の真意を巡って臆測も呼びそうだ。

発表したプロジェクトは、原子力のほかに航空機の胴体開発、ヒトゲノム研究、再生可能エネルギー、海水淡水化など多岐にわたる。

石油依存脱却を狙うサウジは皇太子主導で大規模な経済改革を進めている。だが10月に発覚したサウジ人記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件で国際的な非難が集中。皇太子の事件への関与も指摘されるが、サウジ側は否定している。

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