2019年7月18日(木)

「激変に打ち勝つ経営力」 世界経営者会議が開幕

経営者会議
2018/11/6 10:10 (2018/11/6 10:56更新)
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第20回日経フォーラム「世界経営者会議」(主催=日本経済新聞社、スイスのビジネススクールIMD、米ハーバード・ビジネス・スクール)が6日、都内の帝国ホテル東京で開幕した。華為技術(ファーウェイ)の胡厚崑(ケン・フー)副会長兼輪番会長は米中の貿易摩擦が激しくなると「技術革新の速度を落とす」と懸念を示した。スイス産業用機械大手、ABBのピーター・ボーザー会長は自ら革新を起こす力の重要性を強調した。

今回は「激変に打ち勝つ経営力」をテーマに7日まで開く。産業界に限らずあらゆる分野でディスラプション(断絶)が起きる変化の時代にどう対応すべきか、経営戦略などについて各界のトップが議論した。

ファーウェイの胡氏は緊張が高まる米中貿易摩擦に関して「大変緊張した情勢で(我々が)コントロールする範囲を超えている。経済に有益でない」と述べた。「ファーウェイは世界百数十カ国で事業を展開している」と説明し、貿易摩擦が広がれば「知識の交流が阻害される」との見方も示した。

通信機器を巡っては米中間の技術摩擦や通商問題を背景に中国勢に逆風が吹いている。米連邦通信委員会(FCC)は4月、中国企業を念頭に米通信会社が安全保障上の懸念のある企業から機器を調達することを禁じる方針を決めた。

胡氏は人工知能(AI)やあらゆるものがネットにつながる「IoT」などが企業に多くの商機をもたらすとして「変化を恐れず、新しい技術を試さなくてはならない」と話した。クラウドやAI、次世代の無線通信規格「5G」など複数の技術を組み合わせて活用することが新しい潮流になるとも指摘した。

ABBのボーザー氏は企業を取り巻く環境について「デジタル技術の発展に伴い、ビジネスモデルが一夜で変わる時代になった」と述べた。「組織のリーダーは価値や戦略的な優先順位を組織に示すガードレールのような役割を果たさなければならない」と強調した。

日本経済新聞社の関口編集委員のオープニングセッションで始まった世界経営者会議(6日午前、東京都千代田区)

日本経済新聞社の関口編集委員のオープニングセッションで始まった世界経営者会議(6日午前、東京都千代田区)

ABBは工場などで使う産業用ロボットや自動化機器、大規模な送配電設備などを手がける複合企業だ。「第4次産業革命」と呼ばれる製造業のデジタル化でカギを握る分野に強みを持つ。ボーザー氏は6日の講演で、株式市場は短期での収益目標達成を求めがちだが「(経営者は)中長期的な目標を持ってパフォーマンスを上げていくことが大事だ」と述べた。

スイスの高級時計メーカー、オーデマ・ピゲのオリヴィエ・オーデマ副会長はデジタルの時代にあっても「人間性や感情を大切にした時計作りを進めたい」と話した。

開会のあいさつで日本経済新聞社の岡田直敏社長は「通信の5G時代の到来や人工知能(AI)の進化などでデジタル革命は一段と加速する」と指摘。こうした環境変化のなかで「伝統ある大企業やスタートアップ、どんな業種かといったことではなく、変化への柔軟な対応力や変化をリードしチャンスにする革新力が問われている」と話した。

オープニング・セッションで日本経済新聞社の関口和一編集委員は「世界を見てみると、英国の欧州連合(EU)離脱や米国のトランプ政権誕生など、変化の激しい時代だ」と指摘した。「AIやドローンなどが登場し、新たな技術変革の波が押し寄せている」と述べた。

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