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高僧慈雲の特太筆を修復 生誕300年で

能書家としても知られる江戸時代の高僧・慈雲飲光(1718~1804年)生誕300年の節目に、慈雲が愛用した「特太筆」を奈良県桜井市の筆職人、萬谷歓峰さん(63)が修復した。慈雲の書は太い線で力感があふれていることで知られる。

修復した慈雲愛用の「特太筆」を手にする筆職人の萬谷歓峰さん(奈良県桜井市)=共同

慈雲は、禅、梵語(ぼんご)、神道などを学び、大阪、京都で活躍した。筆は慈雲が修行道場を開いた大阪府河南町の高貴寺が所蔵。住職の前田弘観さん(41)が萬谷さんに修復を依頼していた。

前田住職が本坊で毛先がぼろぼろになった筆を7、8年前に見つけ、使えない筆毛部分を廃棄してしまったが、その後、研究者の指摘で慈雲の特太筆と分かり復元することに。筆毛止めの「にかわ」に残っていた1本の毛が栗毛色の馬毛と分かり、内地天尾(内地の馬の尾)の毛で丁寧に仕上げた。

サクラ材が使われており、漆塗りで、重さ220グラム。筆毛を固定する軸際部分は直径4.4センチ、全長34センチで、そのうち筆毛部分の長さは14センチ。

「軸際に虫食いがあり、そこを処理して漆を重ね塗りし修復しました。100年、200年と継続して残せるものにとの思いで仕上げました」と萬谷さん。前田住職も「この筆を使うとどんな文字が書けるのか、使ってみたい」と話した。〔共同〕

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