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新型インデックスファンドが続々(話題の投信)

投資信託市場で新型のインデックス(指数連動)ファンドが続々と誕生している。日経平均株価などのメジャーな指数ではなく、特定のテーマにフォーカスした新しい指数に連動するタイプのファンドだ。

インデックスシリーズに「テーマ型」が登場

主要な運用会社が展開するインデックスファンドシリーズは、積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)の導入や個人型確定拠出年金(iDeCo=イデコ)の拡大もあってシェアを伸ばしている。主にネット経由で取引され、コストが安いのが特徴だ。

こうした盛り上がりの裏側でコスト競争が激化し、運用各社は商品ラインアップの拡充やブランド強化などで他社との差別化を図ってきた。そこで新たな戦略として打ち出したのがテーマ型のインデックスファンドだ。特定のテーマに応じて、米欧のプロバイダーが新たに算出した指数や運用会社が独自に開発した指数に連動させたファンドの設定が増えてきた。

低コストでテーマ投資が可能に

これまでテーマ投資はアクティブ(積極運用)型での運用が主流で、最近では「ロボット」や「AI(人工知能)」関連など旬な話題を投資対象にしたファンドに資金が集まった。インデックスファンドでも取り扱うテーマは似たり寄ったりだが、決定的な違いは「コスト」にある。

例えば大和証券投資信託委託が今年1月末から運用している「iFreeNEXT FANG+インデックス」。「NYSE FANGプラス指数」に連動する世界初のインデックスファンドで、FANGと呼ばれる米国のハイテク企業を中心に10銘柄程度を組み入れる。信託報酬は年0.7614%(上限、税込み)と、主にIT(情報技術)関連企業に投資するアクティブファンドよりも1%ほど安い。

大和投信は同じタイミングで「iFreeNEXT NASDAQバイオテクノロジー・インデックス」を設定した。「iFree」は同社がネット向けに展開するインデックスファンドシリーズの名称。特徴のある成長分野に着目した「iFreeNEXT」シリーズを新設し、テーマ型インデックスファンドの浸透を目指す。

運用各社、新シリーズを立ち上げ

このほかにもテーマ型のインデックスファンドシリーズが相次いで設定されている。国内のインデックスファンドシリーズで最大規模を誇る三菱UFJ国際投信の「eMAXIS」。8月に新しく「eMAXIS Neo」シリーズを立ち上げ、「遺伝子工学」「ロボット」「宇宙開発」をテーマにした3本を設定した。指数の採用銘柄や構成比率はAIが自動で決める。今後も新しいテーマで品ぞろえを増やす方針だ。

三井住友トラスト・アセットマネジメントが10月に新設した「SMT MIRAIndex」シリーズの第1弾は「ロボット」がテーマ。三井住友アセットマネジメントも「イノベーション・インデックス」シリーズで、「フィンテック」と「AI」関連ファンドの運用を始めた。

「テーマ型投信で長期投資」の行方は?

IT、ヘルスケア、シェールガス、ロボット、AI、電気自動車(EV)――。その時々で注目の業界や関連企業に投資するテーマ型ファンドは、個人投資家にもとっつきやすく代わる代わる「にわか人気」を集めてきた。

一方で旬を過ぎると運用成績が落ち込み、資金流入が鈍化しがちだ。金融機関が顧客に次から次へとファンドを短期売買させる「乗り換え営業」の象徴として問題視されていることもあり、テーマ型に「長期投資に適したファンド」というイメージは薄い。

運用各社の狙いは、低コストで分かりやすいテーマ型のインデックスファンドで投資へのハードルを下げ、若年層に長期の資産形成を促すことだ。これまであまりなかった「テーマ型投信で長期投資」の組み合わせが浸透するかどうか。運用成果を含め今後の実績の積み上げがカギを握りそうだ。

(QUICK資産運用研究所 小松めぐみ)

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