2018年12月11日(火)

薩摩藩士の劇、宮城で上演 特産石採掘で交流描く

2018/11/4 18:30
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1877年の西南戦争で敗れた旧薩摩藩士が、囚人として服役した宮城県石巻市で、特産の「雄勝石」の採掘に従事した史実を基にした劇「石に刻んだ赤心」が4日、石巻市雄勝地区で上演された。東日本大震災で被災した同地区の復興を後押ししようと、仙台市の演出家、大日琳太郎さん(58)が企画した。

旧薩摩藩士が「雄勝石」の採掘に従事した史実を基にした劇(4日、宮城県石巻市雄勝地区)=共同

旧薩摩藩士が「雄勝石」の採掘に従事した史実を基にした劇(4日、宮城県石巻市雄勝地区)=共同

雄勝石はすずりや屋根のスレートなどに用いられ、東京駅の駅舎にも使われている。西南戦争後に服役した旧薩摩藩士らのうち、雄勝に送られた70人ほどが石の採掘や加工に携わった。

戊辰戦争(1868~69)では、薩摩藩は新政府側として、旧幕府側の東北諸藩と敵対関係にあったが、囚人らは地域の役に立ちたいと申し出たという。劇は、戦争で心に傷を負った囚人たちが地元の人々と交流し、次第に立ち直っていく姿を描いている。

雄勝地区は震災の津波で被害を受け人口が減少、雄勝石の加工業も後継者不足に悩んでいる。大日さんは「地元の特産品の歴史を知ることで、誇りを感じてほしい」と話した。

劇は5、6日に東京で、7、8日に鹿児島市でも上演する。〔共同〕

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