2019年2月19日(火)

人材サービスのビズリーチ、公募で事業承継を支援

2018/11/1 18:01
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「こんな事業を手がけている企業、当社が買います」――。人材サービスのビズリーチ(東京・渋谷)は1日、事業を譲りたい中小企業や経営者をネット上で募るサービスを始めたと発表した。これまでは買う側の企業が、サイトに掲載されている譲渡希望の企業に連絡を取る仕組みだった。新サービスでは、連絡のアプローチの方向を逆にして、譲りたい中小企業側が買い手側に匿名で応募できるようにする。双方向性を持たせることで企業の事業継続を後押しする。

事業承継の公募サービスを発表したビズリーチの南社長(右)ら。ゴーゴーカレーグループの宮森宏和社長(左)、同社に事業譲渡したインド料理店「ホットハウス」の五十嵐憲治名誉会長も同席した

M&A(合併・買収)による事業承継を支援するプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」で始めた。利用料は無料で、株式や事業譲渡が成約した場合、買い手企業がビズリーチに手数料を支払う。ビズリーチの南壮一郎社長は記者会見で「M&Aの戦略や思いをネットの力で可視化したい」と意気込みを語った。

17年11月に始めたサクシードの譲渡案件の登録数は700件以上ある。ビズリーチによると、実際に成約した事例は数件にとどまるが、新サービスを通じて事業譲渡を検討している経営者の心理的なハードルを下げたい考え。「経営者が周囲に事業承継の相談をしづらい風潮が根強い。事業承継の選択肢の一つとして広げていきたい」(南氏)

第1弾としてゴーゴーカレーグループ(東京・千代田)が、カレーの名店を全国から募集する。同社は17年2月に、後継者不在で閉店を検討していた金沢市の老舗インド料理店の事業を承継。ブランドを維持したうえで、年内にも横浜市に店舗を開く計画だ。宮森宏和社長は「名店の大切な味を将来につなげたい。グループとしても多様な味を提供できるようになる」と取り組みの理由を語った。

(駿河翼)

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