2018年11月14日(水)

被告、殺意を否認 寝屋川中1男女殺害の初公判

社会
2018/11/1 11:06 (2018/11/1 12:25更新)
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2015年8月、大阪府寝屋川市の中学1年の男女が殺害された事件で、殺人罪に問われた山田浩二被告(48)の裁判員裁判の初公判が1日、大阪地裁(浅香竜太裁判長)で開かれた。罪状認否で山田被告は「殺すつもりは全くありませんでした」などと述べ、殺意を否認した。判決は12月19日に言い渡される。

公判では殺意や責任能力の有無などが争点となる。大阪府警によると、山田被告は逮捕直後の調べで「同乗者が女の子を殴り、知らない間に死んでいた」などと供述し、その後は黙秘を続けていた。約1カ月半に及ぶ裁判員裁判を通じて、事件の真相が明らかになるかどうかが注目される。

髪を丸刈りにし、緑の作業服を着た山田被告はこの日、刑務官に付き添われて入廷。人定質問のため、浅香裁判長に証言台へ促された山田被告は突如、仕切りで遮られた検察官側席の遺族に向かい、土下座。「経緯はどうであれ、死の結果を招いてしまい申し訳ありませんでした」と繰り返した。

罪状認否では「気がついたら私の手が女子生徒の首に触れていた」と殺意を否定。男子生徒の殺害についても否認し、「殺意は全くありません」と述べた。

検察側は冒頭陳述で「山田被告には人格の偏り(反社会性パーソナリティ障害)が認められるが、責任能力が問題となる精神障害ではない」として、完全責任能力があると主張。男子生徒が当時、体調上の問題がなかったことや首を圧迫した所見が出ていたこと、女子生徒については刃物で体を傷つけられていたことを明らかにした。

これに対し弁護側は「女子生徒に対して殺意はなく、大声を出させないように首を絞めてしまった」と説明し、男子生徒については「何らかの体調不良で死亡した可能性がある」と主張。女子生徒については傷害致死罪、男子生徒については保護責任者遺棄致死罪をそれぞれ適用するよう求めた。

起訴状などによると、山田被告は15年8月13日午後7時ごろから同11時10分ごろの間、大阪府内やその周辺で女子生徒(当時13)の首を圧迫したほか、多数の粘着テープを顔面に貼り付けるなどし、首の圧迫か鼻と口を塞いだことにより窒息死させたとされる。また同13日ごろ、大阪府内やその周辺で、なんらかの方法で男子生徒(同12)の首を圧迫し、窒息死させたとされる。

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