ハロウィーンの混乱、未明まで 渋谷区呼びかけ実らず

2018/11/1 9:54
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ハロウィーン当日の10月31日から11月1日未明、東京・渋谷には仮装姿の大勢の若者らが押し寄せた。渋谷区は騒音やゴミのポイ捨てなどの混乱を避けようと、「節度を持った行動を」と呼びかけてきたが、効果は今ひとつ。終電後も若者らによる騒ぎは続いたが、早朝には「楽しんだ分きれいにしたい」と清掃するボランティアの姿も目立った。

▼31日夕

渋谷駅前のスクランブル交差点や同区宇田川町の「センター街」。学校帰りの学生を中心に人気キャラクターなどの仮装姿の若者たちが集まり始めた。

午後5時からは同区などが複合ビル内に設けた「フィッティングルーム」がオープン。駅や百貨店のトイレが着替える人で混雑することを受けての対策だったが、利用者はまばら。裏道で着替えや化粧をする人が目立ち、警察官に仮装した男子大学生(20)は「別に路上で着替えても迷惑をかけていない」と話した。

人が集まり始める一方、駅地下の商店街「しぶちかショッピングロード」の各店舗はシャッターが閉まり、人影もまばらに。閉店作業をする婦人服店の男性店主(61)によると「店を開けてもお客さんが来ないから、1~2時間閉店時間を繰り上げた店がほとんど」という。

▼午後10時すぎ

センター街を抜けるのに30分要するほど人混みはピークに。路上で飲酒する人や、交差点内で胴上げするグループなどが目立つようになった。「一方通行です。逆流はできません」「写真撮影は危険です。立ち止まらずに進んで下さい」。警察官の語気が強まった。

日本に旅行に来たロシア国籍の男性(32)はドラキュラのコスプレをして友人2人と練り歩いた。ネットで渋谷周辺が盛り上がることを知り、「こんなハロウィーンは経験したことがない」と驚いた様子だった。

▼1日未明

渋谷駅に終電が到着した午前1時すぎになって若者や外国人が大音量で音楽をかけるなどして多く残り、センター街は相変わらず身動きが取れないほど。渋谷区はSNSなどで「できるだけ終電までに帰って」と呼びかけていたが、それほど効果はなかったようだ。

童話「赤ずきん」の仮装姿をした山梨県富士河口湖町の女性(21)は今回が4回目の参加。「今年が一番人が多かった。朝まで渋谷で楽しんで、帰って少し寝てから仕事を頑張る」と笑顔で写真撮影を続けた。

▼午前4時半すぎ

始発が動き出す時間になると、夜通し騒いだ若者たちが駅に向かい、駅ホームで疲れ切って座り込んでいる姿もあった。

センター街の路上に空き缶やたばこの吸い殻、割れた瓶などが散乱する一方、早朝からゴミを拾う多くのボランティアも。午後10時半まで仮装を楽しんだという高校3年の女子生徒(17)は「楽しんだ分だけきれいにしないと」と登校前に制服姿で参加。「渋谷をきれいにして来年も参加したい」と話した。

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