トルコ、サウジの非協力姿勢を批判 「記者は絞殺」

2018/11/1 7:48
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【ロンドン=篠崎健太】サウジアラビア人記者のジャマル・カショギ氏が殺害された事件で、トルコの検察当局は31日、イスタンブールのサウジ総領事館に入ってすぐ絞殺され、遺体が切断・遺棄されたと発表した。同日までトルコを訪れていたサウジ検察当局者との協議では「具体的な成果は何も得られなかった」と強調。サウジ側の非協力的な姿勢に批判をにじませた。

トルコから出国するため空港に到着したサウジのモジェブ検事総長(左)=AP

トルコ検察が殺害の経緯や死因を説明したのは初めて。これまでの捜査の結果、事前の準備に沿った計画的殺人とみていることを明らかにした。

トルコ与党・公正発展党(AKP)のチェリキ報道官は同日の記者会見で、事件について「(サウジの)高いレベルの指示がなければ実現できない行為だ」との見方を示した。「隠蔽は許されない」と述べ、サウジに対し、遺体の所在や首謀者などの情報を明らかにするよう求めた。

サウジのモジェブ検事総長は31日までイスタンブールに滞在し、トルコ検察と捜査について協議した。トルコ側は裁判権を主張し、サウジで拘束されている容疑者18人の引き渡しを要求した。遺体の所在やトルコ国内にいるとみられる協力者などの情報提供も求めたが、いずれも成果を得られなかったと説明した。

トルコ側の説明によると、サウジ側は捜査を共同で進めるため、サウジを訪れるようトルコ検察に要請した。

カショギ氏は10月2日、結婚に必要な書類を得るためサウジ総領事館に入った後、行方不明になった。サウジ側は当初は立ち去ったと主張していたが、言い争いの末に首を絞められたと説明を変え、その後「計画的に殺害」された事実を認めた。ムハンマド皇太子の関与の有無が焦点となるなか、トルコは早期幕引きを図ろうとするサウジへの圧力を強めている。

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