2018年11月15日(木)

GM、北米で人員削減 1万8000人に早期退職募集

自動車・機械
北米
2018/11/1 3:46 (2018/11/1 9:44更新)
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【シリコンバレー=白石武志】米ゼネラル・モーターズ(GM)が大規模な人員削減に踏み切ることが31日、明らかになった。北米で働く約5万人の正社員のうち、勤続12年以上の約1万8000人を対象に早期退職の募集を始めた。米国内の大型車人気を追い風に足元の業績は堅調だが、米国発の貿易摩擦の影響拡大などに備えてコスト削減を急ぐ。

米国の大型車人気がGMの業績を支える(ピックアップトラックの「シルバラード」)

GMが本社を置くデトロイトの地元紙など米メディアが31日、一斉に報じた。GMは実際の退職者数の見込みや関連費用を明らかにしていないが、応募者数が計画に達しなかった場合はレイオフ(一時解雇)に踏み切る可能性もあるという。収益力の改善が進むとの期待から、31日の米国市場でGM株は前日比9%上昇して取引を終えた。

同社が31日発表した2018年7~9月期決算は、最終損益が25億300万ドル(約2800億円)の黒字(前年同期は29億8300万ドルの赤字)だった。ピックアップトラックなど大型車人気が続く米国で販売単価が上昇し、売上高は357億9100万ドルと前年同期に比べ6.4%増えた。

ただ、17年に独オペルを売却した影響などで7~9月期の世界販売は197万7489台と14.7%減少した。主な地域別の内訳は北米が9.8%減の83万3712台、中国が14.9%減の83万5934台だった。

GMは米国が発動した鉄鋼とアルミニウムへの追加関税に伴い原材料費が上昇していることを理由に7月に18年通期の利益見通しを下方修正しており、今回の決算発表でも従来予想を据え置いた。

貿易戦争の影響で7月から米国生産車の輸入関税が引き上げられた中国市場では高級車「キャデラック」などの販売が好調で、中国事業の持ち分利益は5億ドルと7~9月期としては過去最大だった。メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は31日の電話会見で「高級車分野における成長の力強さが、市場環境の悪化を相殺している」と説明した。

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