2018年11月14日(水)

五輪期間中の首都高渋滞予測、通常の3倍の地点も

社会
2018/10/31 19:00
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2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会と東京都は31日、大会中の首都高速道路の渋滞予測マップを公表した。関係者の輸送による影響で、移動時間が通常の3倍以上かかるケースもある。組織委などは競技会場が集まる臨海部や新宿、渋谷など都内16地区を重点地区に指定。企業側に交通量の抑制に向けた対応を促す方針だ。

マップは有識者らと開いた交通輸送技術検討会で示した。大会中で最も混雑するとみる7月31日をシミュレーションし、世界各国の選手や関係者の競技会場への行き来で交通量が増え、激しい渋滞が起こる状況を時間帯と地点ごとにまとめた。

首都高3号渋谷線下りの池尻付近は早朝から深夜まで、通過に通常の1.5倍から3倍の時間がかかる見通し。馬術競技が午前と夜間に行われる馬事公苑(世田谷区)へのアクセスに使われ、通常の混雑に加えて多数の大会関係者の行き来が予想されるためだ。ボクシング会場の国技館に近い6号向島線下りの箱崎付近も激しい渋滞が予測されている。

検討会では、隅田川花火大会などのイベントで今夏、来場者や周辺を通った人を対象としたアンケート調査で、交通規制があることを知って行動を変えた人が全体の11%にとどまったことも判明。交通量の低減率は4~7%とみられ、さらなる取り組みの必要性が浮かんだ。

組織委や都は重点地区に指定した都内16地区の企業などを対象に個別のセミナーや相談会を開き、社員の時差出勤や在宅勤務の推進、迂回ルートを使った輸送などといった対応について19年夏ごろまでに行動計画を作るよう促すことも確認した。

激しい渋滞が続けば大会関係者のスムーズな輸送ができないだけではなく、経済活動への影響も心配される。組織委の担当者は「大会の成功に向けて輸送は非常に大きなカギを握っている」と強調した。

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