2019年3月21日(木)

武田の19年3月期、一転増益に 主力薬が上振れ

2018/10/31 20:30
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武田薬品工業は31日、2019年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比1%増の1895億円になりそうだと発表した。26%減の1390億円を見込んでいた従来予想から一転、増益となる。17年に特許切れした血液がん治療薬「ベルケイド」の販売が想定を上回る。主力の潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬「エンティビオ」など新薬群も伸びる。

売上高は1%減の1兆7500億円と、従来予想から130億円引き上げた。ベルケイドは競合他社の後発医薬品の参入が進まず、通期の製品売上高予想を355億円上乗せして1110億円とした。

営業利益は11%増の2689億円と、従来予想から679億円積み増した。好採算の新薬の伸びに加え、全社で調達などを見直す経費削減プログラムが進むことで採算が改善する。

同日発表した18年4~9月期連結決算は、売上高が前年同期比横ばいの8806億円、純利益は27%減の1266億円だった。前年同期に試薬子会社の売却益約1000億円を計上した反動が出た。

武田は5月にアイルランド製薬大手シャイアーを買収することで合意した。今期の買収関連費用は400億~600億円を見込んでおり、4~9月期では約200億円だった。10月以降に発生する費用は業績予想に織り込んでいない。

統合新会社の「のれん」は4兆~4兆4000億円、無形資産は6兆3000億~6兆7000億円を想定。記者会見したクリストフ・ウェバー社長は「シャイアーの収益力は高く、減損リスクは低い」と重ねて強調した。

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