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スーパーラグビー大会形式、NZ協会CEO「11月決断」
スティーブ・チュー氏に聞く

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2018/11/3 6:30
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――南半球の代表チームの対抗戦「ラグビーチャンピオンシップ」への日本の参加の条件は。

「日本がそこで勝てるということ。最も価値のある大会だから、日本であろうとフィジーであろうとサモアであろうと米国であろうとカナダであろうと、新しく参加する国は我々を確信させないといけない。大会に競争的価値をもたらせると。だがWRでテストマッチのスケジュール見直しの議論があるので、それを待って、どうなるかみないといけない」

――もし日本が19年W杯で8強に入ったら?

「それはよいシグナルになると思う。そう思わないかい?」

――その結果はラグビーチャンピオンシップのすべての利害関係者を説得するのに十分だろうか。

「今、私がその決断を下すことはできない。だが人々は日本が15年W杯で南アに勝ったことを記憶している。それが世界へのとても重要なシグナルになった。ただ、それがただの1試合ではなく、一貫したレベルのパフォーマンスであることをすべての人に確信させないといけない。欧州の6カ国対抗では(新しく参加した)イタリアが戦えるようになるのにとても長い時間がかかった。我々にとっても日本にとっても、日本を参加させてラグビーチャンピオンシップがそうなるのはよくない」

――ニュージーランド・ラグビー協会では「スコアボード」といって、協会の仕事ぶりを毎年100点満点で採点している。これは何のためか。

「17年のスコアは82点だったと思う。なぜなら、我々はいろんなことへの責任があるから。5歳の男の子の最初のラグビー体験から、W杯で戦う選手まで。レフェリーもコーチも育てないといけない。ゲームが安全にプレーされるようにしないといけない。相手に敬意をもって、差別をしないマナーでプレーされないといけない」

「その1年がどんな1年だったかを決めるためには、いろんなことが合わさってバランスの取れた目標を書く。そして強調すべきことを我々の目の前にピンで留めるように示す。19年はW杯に優勝すれば高得点とか、今年は7人制W杯の優勝で高得点とか、年ごとに変えている」

「でもこれが組織にいるすべての人が、我々が何を達成しようとしているのかを知るとても簡単な方法だ。すべての従業員の給料の10%が、その得点によって変動する。10%のうちの6割が得点によって、残りの4割は個人の目標を達成できたかによって変わる。もちろんCEOは10%よりもっと大きな割合だけどね」

「カーター(右)は我々が育てた最初のスーパースター」とチューCEO=共同

「カーター(右)は我々が育てた最初のスーパースター」とチューCEO=共同

――今年、神戸製鋼に入った元オールブラックスのダン・カーターから聞いた話だが、いつもあなたが彼に会うと、彼の足を蹴って「お前の足が地に着いているのか確認しているんだ」と言うのは本当か。

「本当だ。なぜなら彼をずっと長い間知っているから。私がクルセダーズのCEOで彼がそこへに来たとき、18歳か19歳だった。彼はとてもいいラグビー選手になるだろうと思ったが、とてもいい人間であることも思い起こさせたかった。彼は我々が育てた最初のスーパースターだから。いまだにそうだけれど。だから彼はそれをしばしば私のキックで思い出す必要がある」

――つまり傲慢になるなよ、と。

「そう、頭を低くしろよと。でもよい方法だよ」

――軽く蹴るのか。

「いや、きつく蹴るんだ」

(聞き手は摂待卓)

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