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スーパーラグビー大会形式、NZ協会CEO「11月決断」
スティーブ・チュー氏に聞く

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2018/11/3 6:30
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――そんな世界でどう若者にオールブラックスの価値をアピールするか。

「最近発表された調査がある。ニュージーランド人が最も信頼できるものは何かというもので、17年はオールブラックスが1位で、今年は2位だった。国で2番目に信頼されているブランドなんだ。それが助けになると思う。若者で我々のジャージーを着ている人は、ラグビーとオールブラックスと国を宣伝していることを意識している」

――常勝オールブラックスの選手たちには負けられないというプレッシャーがあるのではないか。

「我々は負けることが嫌いなんだ。だが負けることもある。必ず勝つことは不可能だ。しかし我々には誇らしい勝利の歴史がある。過去のテストマッチの勝率は75%以上。最近10年間は90%台だ。それは守るに値する大切なレガシーだ。選手たちはそれを意識している。選手がしようとしているのは、プレッシャーをポジティブなものに変えることだ」

チューCEOは「我々はニュージーランド社会の中で特別な地位を占めている」と強調する=共同

チューCEOは「我々はニュージーランド社会の中で特別な地位を占めている」と強調する=共同

――20年以降のスーパーラグビー(SR)について再構築の計画を練っていると聞いているが、どんな選択肢があるのか。

「いろんな選択肢があり、まだ検討中だ。19年半ばまでに、この大会の放映権を放送権者に売らないといけない契約があるから、たぶんこの11月中に決断しないといけないだろう。(WRの本拠地の)ダブリンで11月第3週に会合がある。でも、新年がくるまで何も発表はしない。それまで決まらないかもしれないから。物事は変わるし。一つの選択肢はサンウルブズに残ってもらって続けること。それがニュージーランドが望んでいるものだ」

――それは今年と同じ15というチーム数でか。

「それは今後決めないといけない。ニュージーランドと南アと豪州とアルゼンチンのチームがいる。それぞれ違った背景と環境にあるから。ニュージーランドから(今と同じ)5チームが参加というのはイエスだ。でもまだ議論している」

――拡張する計画も議論されていて、米国のチームが参加する案だと聞く。

「いろんな選択肢を渉猟している。でも前回(16年に18チームに)拡張したときは難しかった。戦えないチームが出た。どんな新しいチームもサンウルブズも、大会に新しい商業的価値をもたらすことを示す必要がある。そして結果を出せるパフォーマンスプログラムを持つ必要がある」

――サンウルブズのこれまでの貢献はどう思うか。

「今までのところか? グッドだ。最初は少し成長が遅かったが、必要なコーチとタレントが出てきて、この2年間は戦えている。でもまだやることがある。また東京にいいファンの基盤を確立した。ニュージーランドの観点からいうと、サンウルブズが残ることに心強さを感じている。でもサンウルブズはすべての国を納得させないといけない。十分強いということと、商業的に魅力があるということを」

――17年11月にWRで23年W杯の開催地を選ぶ投票があり、フランスが勝った。このとき、日本は南アではなくてフランスに入れた。裏切られたと感じたか。

「ノー。それぞれの国がそれぞれの決断をする、それがデモクラシーだ。SRにサンウルブズを残すかどうかの決断に、ニュージーランドの観点からはそれは影響しない。今まで議論した中で、日本はSRを成長させる重要な部分だとみている。SRにおけるプレゼンスはポジティブなものだ、サンウルブズが商業的に競争できて、大会に貢献できるならば」

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