電力市場活性化で太陽光抑制を緩和 大量導入への課題
科学記者の目 編集委員 滝順一
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太陽光発電の導入が進んだ九州地方では昼間に電力が余るため、九州電力は太陽光発電の出力の抑制を始めた。現状の電力供給システムではやむを得ない措置とされるが、九州大学グリーンテクノロジー研究教育センターの原田達朗教授は「電力卸売市場で電力の需給と価格が連動し始めれば、状況は変わりうる」と話す。卸売市場の課題を尋ねた。
――九州電力が10月半ばに太陽光発電の出力抑制を実施しました。九州地方の太陽光発電の増加ぶり...
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