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NEC、海外の赤字縮小 採算重視が奏功

NECの海外での事業改革が成果を生んでいる。2018年4~9月期の連結決算(国際会計基準)は営業利益が前年同期比90%増の138億円だった。国内の小売業や金融業向けシステムの引き合いが強かったことに加え、通信関連など海外事業の赤字幅が大きく縮小した。海外で赤字体質からの脱却に道筋がみえつつある。

海外事業の営業損益は50億円の赤字だったが、前年同期の110億円の赤字から改善した。顔認証技術を軸とした官公庁や空港向けのセキュリティー案件、通信基地局間を無線で結ぶ「パソリンク」の採算性が向上した。19年3月期通期では損益トントンまで回復させる。

NECはこれまで海外市場の開拓に苦戦し、赤字が続いていた。今春には従来、各事業部に分散していた海外部門をグローバルビジネスユニットとして集約した。事業体制の変更で、海外部門を統括する熊谷昭彦副社長は「何をやれば収益がでるのか、まずは明らかになった」と説明する。

例えば「パソリンク」はこれまでの10機種から3~4機種に減らして開発・生産しはじめている。さらに営業案件も収益性に重きを置いて受注する方針に見直した。新野隆社長は「現地法人の反対も強かったが徹底した。当初考えた効果が出てきた」と話す。

また「パソリンク」以外では、英国の中堅IT(情報技術)サービス会社、ノースゲート・パブリック・サービシズを4億7500万ポンド(約710億円)で買収した。買収先が持つ顧客ネットワークを取り込む。次世代の無線通信規格「5G」では韓国サムスン電子と提携し開発投資を抑えるほか、グローバルマーケットの掘り起こしで協力する。

(企業報道部 比奈田悠佑)

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