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サッカーACL、Jリーグ勢の連覇に期待
サッカージャーナリスト 大住良之

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2018/11/2 6:30
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2017年の浦和に続き、Jリーグのクラブが「アジア王者」の座に挑む。11月3日と10日に行われるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝に、鹿島が進出したのだ。

鹿島は準決勝で韓国の水原と対戦、ホームで0-2から3-2の大逆転勝ちを収めると、10月24日の第2戦では一時1-3と大きな差をつけられながら冷静に攻め返して3-3の引き分けに持ち込み、初の決勝進出を決めた。

02~03年シーズンにスタートし、今年で16回目を迎えたACL。鹿島はその半分に当たる8大会に出場してきた。日本ではG大阪の9回に次ぐ出場数だ。だが過去7大会は失望の連続だった。7大会のうち6大会で1次リーグを突破したのだが、いずれもノックアウトステージの最初のラウンドで敗退していたのだ。

ノックアウトステージでの初勝利は17年の「ラウンド16(1回戦)」の広州恒大(中国)戦。ホームで後半追加タイムにFW金崎が決勝点を挙げ、2-1の劇的な勝利をつかんだのだが、アウェーでの第1戦を0-1で落としており、「アウェーゴール」で敗退を余儀なくされた。

アジアでも伝統の勝負強さ発揮

しかし今年は「ラウンド16」で上海上港(中国)にホームで3-1、アウェーでは1-2で競り勝ち、準々決勝では天津権健(中国)にホームで2-0、アウェーでも3-0と連勝、準決勝の水原三星戦も負けずに乗り切った。鹿島は過去の屈辱を完全に払拭し、四半世紀にわたって国内で見せ続けてきた「勝負強さ」を、アジアの舞台でも遺憾なく発揮できるようになったとみていい。

セルジーニョ(手前)の活躍が鹿島の決勝進出の大きなカギになった=共同

セルジーニョ(手前)の活躍が鹿島の決勝進出の大きなカギになった=共同

今夏、鹿島はDF植田直通とFW金崎夢生という攻守の中心選手を移籍で失ったが、即座に長身DF鄭昇炫(チョン・スンヨン)を鳥栖から、そしてFWセルジーニョをブラジルから補強した。このセルジーニョが鹿島の決勝進出の大きなカギとなった。

180センチ、82キロ。特別大きいわけでも速いわけでもない。圧倒的なテクニックがあるわけでもない。正直にいうと初めて彼を見たとき、「若手の日本人選手を使う方がいいのではないか」とさえ感じた。

だがこの選手には特別な能力があった。「得点をつくり出す才能」だ。ACLには8月の準々決勝から出場し、準決勝まで4試合連続得点。合計4ゴールだが、この間に鹿島が取った9ゴールのうち実に8点に関与しているのだ。特に準決勝の水原三星戦では、2試合合計6得点のすべてが彼の決定的なプレーから生まれている。

金崎を失った鹿島に間髪を入れずにセルジーニョを連れてきたのが、鹿島のレジェンドであるジーコ氏だ。7月に鹿島のテクニカルディレクターに就任、今年のACLでの勝負強さの背景に、どんな勝負でも勝つことにこだわるジーコ氏の存在があるのは間違いない。

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