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日本3位、団体総合で五輪切符死守 世界体操

予選で3選手連続で落下したあん馬からのスタート。先陣を切って落下した3日前同様、決勝でも1番手を託されたエースの内村は「最初で流れをつくらなきゃいけない。そこで全てが決まるといっても過言じゃない」と並々ならぬ決意で臨んだ。言葉通りに着地までピタリと止めて力強いガッツポーズ。続く萱と谷川航も上々の内容で、日本は勢いに乗った。

あん馬を終え、ガッツポーズする内村=共同

「痛くても絶対に(着地を)止めてやろうという気持ちだった」。右足首痛を抱える内村の気迫がチーム全員に乗り移っているようだった。予選1、2位のロシアと中国が1、2種目目で落下などのミスが相次ぐ中、日本は2種目目のつり輪も3選手全員がきっちりまとめる。そして3種目目の跳馬では白井、萱、谷川航の大学4年生トリオが、出来栄えを示すEスコアを9点台でそろえ、日本は折り返し地点でトップに躍り出た。

だが、ここまでだった。4種目目の平行棒で田中が痛恨の落下、やり直しの演技でも精彩を欠き、11.566点しか取れなかった時点で金メダルはなくなった。「ミスをしてしまったら戦えないと痛感させられた」と田中。故障者が続出し、技の難度を落として臨んだ今の日本に、一つの大過失をはね返す力はなく、後半は優勝争いに絡むことすらできなかった。

15年世界選手権、16年リオデジャネイロ五輪と続いた王座から陥落。さらには14年世界選手権までの定位置だった2位も確保できず、06年以来となる3位に甘んじた。得点差を見れば2位ロシアより、4位米国の方が近かった。

リオ五輪後初の団体戦で厳しい現実を突きつけられたが、選手たちは悲嘆に暮れることはなかった。内村だけでなく、田中も8月に右肩を痛め、出場種目を絞らざるを得なくなった。そして現地入りしてから谷川が右足を負傷。万全の状態からはほど遠かった。

内村は「結果に関してはもちろん満足できない」としたうえで、「最低限3位は守り切って、東京五輪の資格は取れた。東京に向けてしっかりスタートできるので、すごく前向きにとらえている」。現状を考えれば、五輪切符を死守したといってもいいだろう。(金子英介)

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