2018年12月13日(木)

残業100時間超の勤務医、病院の1割以上に 過労死白書

2018/10/30 10:28
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政府は30日、過労死の現状や取り組みをまとめた2018年版の「過労死等防止対策白書」を閣議決定した。白書では、医療業界の厳しい勤務実態が浮かび上がった。

白書は、労災認定の一つの目安となる「過労死ライン」とされる残業が月80時間か、月100時間を超える医師の人数を調査。80時間超の勤務医がいるとした病院は20.4%、100時間超の勤務医がいるとした病院は12.3%あった。「無回答」とした病院も約4割あった。

一方、残業が月80時間超、月100時間超の看護職員がいると答えた病院は1%未満だった。

残業の理由を医師と看護職員に聞くと、診断書やカルテ、看護記録などの「書類作成」がともに最多で、医師で57.1%、看護職員で57.9%に上った。医師では「救急や入院患者の緊急対応」(57.0%)、看護職員では「人員が足りない」(48.5%)が続いた。

長時間労働を巡っては、今年成立した働き方改革関連法で年720時間の残業の上限規制を規定。ただ、医師は5年間適用が猶予された。医師は応召義務や地域間での医師偏在などの事情があり、来年3月までに規制の枠組みを固める。

厚生労働省は全国の4000病院と所属する医師と看護職員それぞれ約2万人を対象にアンケートを送付。有効回答数は病院が1078カ所、医師が3697人、看護職員が5692人だった。

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