社会問題AIで解決、グーグルが提案募集 報奨金も

2018/10/30 7:44
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【シリコンバレー=中西豊紀】米グーグルは29日、人工知能(AI)を使った社会の問題解決の提案を世界から募り、優秀な団体らに報奨金を出すと発表した。総額は2500万ドル(約28億円)でグーグル内の専門家によるアドバイスも提供する。人の雇用を奪うといったAI脅威論が外部にあるなかで、AIで社会に貢献する企業姿勢をアピールする。

「AIインパクトチャレンジ」と名付けた取り組みで、社内に設けた非営利組織との連携機関、グーグル・ドット・オーグを通じて運営する。病気の治療や環境対策といった社会が抱える大きな課題の解決策について、AIを使った案を広く集める。2019年1月に提案を締め切り、同年5月に結果を発表する。

AIを巡っては自動化を促し人の雇用を奪うとの懸念がある。データの扱いを間違うと分析結果に偏りがあるシステムをつくりだす恐れもある。無人兵器を生むとの指摘もあり、実際にグーグル社内でも春に米国防総省とのAIプロジェクトに反対する声が出た。

グーグルは今回のプロジェクトとAIを巡る一連の懸念は「無関係」としている。記者会見したグーグルのAI部門トップ、ジェフ・ディーン氏は「AIが社会の役に立つことを示すことに意味がある」と述べ、同技術の前向きな広がりに意欲を示した。

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