2018年12月11日(火)

モディ印首相「投資環境さらに改善」
中小企業の進出に期待

南西ア・オセアニア
2018/10/29 19:30
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インドのモディ首相は29日、日本経済新聞社と日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催した都内での講演会で「ビジネス環境の改善を最優先に取り組んでいる」と強調し、日本企業にインド進出を呼び掛けた。人工知能(AI)やロボットといった先端分野の企業だけでなく、製造業の成長を裾野で支える中小企業の誘致にも意欲を示した。

基調講演するインドのモディ首相(29日午後、東京都千代田区)

インドは世界銀行の最新のビジネス環境ランキングで100位となり、モディ首相就任時の14年に発表された142位から上昇した。モディ氏は「迅速な改革の結果だ」と自身の指導力をアピールしたうえで「順位をさらに上げるため、今後もさまざまな取り組みを進める」と語った。

具体的には地方レベルの投資環境の改善が進むとの見方を示した。国内各州を競わせるランキングを作っていると説明し、「すばらしい効果が出ており、さらなる改善ができる」と約束した。

モディ氏は製造業育成策「メーク・イン・インディア」を掲げ、自動車のスズキなど日本の大手がこれに呼応して現地生産を拡大している。同氏は大手メーカーに部材を供給する中小企業の充実も不可欠と考えており、「日本の中小企業には多くの機会がある」と述べて進出を訴えた。

日本企業はインドの巨大な市場と豊富な労働力に期待を寄せながらも、現地当局による手続きの遅さや外資規制に直面してきた。モディ政権は17年に投資認可の承認プロセスを簡素化するなど改革に取り組んでいる。

ただ、小売りなどの業種では国内の小規模事業者を保護するための厳しい外資規制が残ったままだ。17年度(17年4月~18年3月)の直接投資受け入れ額は前年度比3%増と、伸び率は5年ぶりの低さにとどまった。

インドでは投資拡大に向けて日本への期待が大きく、モディ氏は「インドのソフトと日本のハードを組み合わせればすばらしい成果が出る」と強調した。「インドはAIや3Dプリンター、ロボティクスを通じた生産改革を進め、次世代インフラの整備にも注力している」とも語り、先端分野で幅広い事業機会があることを訴えた。

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