2018年11月13日(火)

エルピクセル、オリンパスなどから30億円調達

スタートアップ
ヘルスケア
2018/10/29 17:01
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医療分野の人工知能(AI)を開発するエルピクセル(東京・千代田)は29日、約30億円の資金を調達したと発表した。第三者割当増資を実施し、オリンパス富士フイルムサイバーダインなどが出資に応じた。各社が開発する医療機器や医療システムと組み合わせ、医療現場でのAI活用を進める考えだ。

オリンパスなどのほか、システム開発のテクマトリックス、ベンチャーキャピタルのジャフコとSBIインベストメントが増資を引き受けた。事業会社4社が過半を出資するという。サイバーダインとは業務提携し、ビッグデータを活用した医療の取り組みを進める。

エルピクセルは東京大学で医療や農業分野の画像解析を研究していたメンバーが2014年に設立した。これまでは主に研究開発向けに画像解析技術を提供してきたが、今後は臨床向けにも展開する考え。現在は脳の診断画像からAIで脳動脈瘤(りゅう)を検出するソフトウエアの臨床研究を実施している。18年中にも医療機器としての承認取得を申請する。

同社は今回の調達資金で、研究開発やマーケティングを強化する。米国に拠点を設けて米食品医薬品局(FDA)の承認取得を目指すなど、海外展開も進める。エルピクセルの島原佑基社長は「製薬業界向けの事業も展開したい」と話す。

オリンパスや富士フイルムなど医療機器大手は自前でもAIを開発している。医師らの診断を支援したり、業務効率を高めたりするのが狙いだ。ただし活用できる疾患や分野は幅広く、1社だけですべてを手掛けるのは現実的ではない。先進的な技術を持つスタートアップやIT(情報技術)企業と連携する動きが今後も続きそうだ。

(諸富聡、大下淳一)

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