小惑星りゅうぐう、南極の巨大岩表面は新鮮?

2018/10/28 18:08
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【ワシントン=共同】小惑星りゅうぐうの南極にある巨大な岩の表面は、他の部分と比べて宇宙空間にさらされた時間が短く、比較的新鮮な可能性があることを、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などのチームが探査機はやぶさ2の観測で突き止めた。米テネシー州で開かれた学会で28日までに発表した。

探査機はやぶさ2の観測結果から分析した小惑星りゅうぐうの色味。南極にある巨大岩のおとひめ(下の矢印の部分)は青みが強い=JAXA・東京大など提供、共同

岩は後からりゅうぐうに付け加わったか、覆っていた表面部分がはがれ落ちたと推測される。

チームはこの岩を「おとひめ」と名付けた。直径約900メートルのりゅうぐうの中でもおとひめは幅100メートル超とひときわ大きい。

天体表面の色味は、宇宙空間で風化するにつれ青から赤に変わると考えられている。りゅうぐう表面は黒っぽいが、はやぶさ2のカメラで詳しく分析すると全体的に赤みを帯びていた。その中でおとひめだけ青みがかっており、比較的新鮮だと推測した。

この色味は、米航空宇宙局(NASA)の無人探査機オシリス・レックスが向かっている小惑星「ベンヌ」とも似ていた。ベンヌもりゅうぐうと同じく、地球と火星の間の軌道を回っており、起源が共通することも考えられるという。チームの巽瑛理・東京大博士研究員は「互いの観測結果を比べるのが楽しみだ」と話した。

チームはこのほか、赤道付近に広がる最大のクレーターを「うらしま」と名付けた。正式な地名に認められるよう、国際天文学連合(IAU)に申請した。

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