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渡辺雄太、日本人2人目のNBA出場 定着に現実味
グリズリーズでデビュー

2018/10/28 16:45
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米プロバスケットボールNBA、グリズリーズの渡辺雄太が2004年の田臥勇太(Bリーグ栃木)以来となる日本選手2人目のNBAデビューを果たした。高い守備力とシュート力が認められた身長203センチの24歳は、自身のツイッターで「ずっと目標にしてたNBAという舞台に立つ事ができました」と喜びを表現。開幕したばかりのNBAで今後も出場機会は十分ありそうで、田臥が果たせなかったNBA定着も十分に現実味を帯びている。

香川県出身の渡辺は、両親と姉が元選手というバスケ一家で育った。同県の尽誠学園高時代にはサウスポーから得点を量産し、全国選抜優勝大会(ウインターカップ)で2年連続準優勝。2年生のときには日本代表にも選ばれ、将来を嘱望された選手だった。

渡辺(中)は日本人2人目のNBAデビューを果たした=AP

渡辺(中)は日本人2人目のNBAデビューを果たした=AP

線の細さゆえ、高校卒業後に米ジョージワシントン大進学の際には周囲から反対の声も上がったが、「NBA選手になりたい」という幼いころからの夢に向け、最短距離の道を選択。大学時代は自分よりも縦にも横にも大きく、しかもスピードもある相手と競い合う中で「守備力」という自身の強みを自覚していったようだ。

当たりの強さに苦しみながらもパワーとフットワークに磨きをかけ、4年時には所属するリーグの最優秀守備選手に。4年間の大学生活で英語も学び、バスケの複雑な戦術も理解できる賢さも身につけている。今年7月、NBAに45日間昇格が可能な「ツーウエー契約」を勝ち取った。

「(相手チームのエースからゴールを守るという)それこそが自分の役割。大学でずっとやってきて、プライドを持ってやっている部分なので」。渡辺は今年9月、日本代表の一員として強豪イランのエースをほぼ完璧に抑えた後にこう強調していた。この試合後、渡米する際には「帰国が来年になったら、NBA選手の肩書を持って帰ってきたい」と抱負を語っていたが、念願のデビューは開幕からわずか5戦目で訪れた。

アウェー、フェニックス・サンズ戦で初めてベンチ入りを果たすと、最終第4クオーターの残り4分31秒、111-86という場面でコートへ。パスを受けた残り1分36秒ではドライブでゴールへと切り込み、素早いターンからシュート。相手ファウルで得点は逃したものの、2本のフリースローを確実に決めて初得点を挙げた。その後も試合終了までプレーし、この2得点のほか2本のリバウンドを記録した。

この結果を喜びつつも、あくまで通過点としか捉えていないことが頼もしいところ。25点リードという勝敗に関係のない場面で出場したことについて「チームメイトの素晴らしい活躍のおかげで、立たせてもらっただけです。まだまだあくまでスタートライン」と自身のツイッターにつづっている。

04年にサンズで日本人初のNBAプレーヤーとなった田臥はデビュー戦を含む4試合、計17分間の出場にとどまった。いずれも大量リードの状況でその後、解雇された。身長173センチでポイントガードの田臥とフォワードの渡辺とでは、ポジションもチーム内での役割も大きく異なるが、守備力という強みを持ち、グリズリーズの主力に故障者が出ている現状を考えれば、渡辺が今後もプレー時間を伸ばせる余地は十分にありそうだ。

複数のポジションを守れ、シュートもうまい渡辺は今後も交代選手としてチャンスが回ってくるだろう。そこでは着実に質の高いプレーを見せつつ、首脳陣に「接戦でも使いたい」とアピールしたい。「自分の目標はもっと高い所にあります!」(自身のツイッター)との思いを体現するため、本当の戦いはここからだ。

(鱸正人)

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