データの世紀「混沌の新ルール」 まとめ読み
データの世紀では、かつてのルールが溶けていく。データ資源を巡る国家間の攻防は主義や経済の枠組みを超えて多次元に広がり、企業はデータの新たな価値を見極めようと模索する。ネットでの個人情報の拡散にどう立ち向かうか人は迷い、新興国は経済成長の可能性と管理社会化のリスクのはざまで悩む。28日(日)スタートの連載企画「データの世紀 混沌の新ルール」は、生まれつつある新たな秩序に解を見つけようともがく国や企業、個人の手探りの動きを追う。


データ資源は21世紀の「新たな石油」といわれる。企業や国の競争力を高め、世界の経済成長の原動力となる。一方、膨大なデータを独占するIT(情報技術)企業への富と力の集中や、人工知能(AI)のデータ分析が人の行動を支配するリスクなど人類が初めて直面する問題も生んだ。
連載企画「データの世紀」とネット社会を巡る一連の調査報道は、大きな可能性と課題をともにはらむデータエコノミーの最前線を追いかけている。