2019年6月16日(日)

慢性すい炎の発症、原因物質を特定 近畿大

2018/10/26 1:00
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近畿大学の渡辺智裕准教授らは、過度の飲酒などが引き金になる慢性すい炎の発症の仕組みを突き止めた。2種類のたんぱく質が関わっており、マウスを使った実験で見つけ、患者の細胞で確かめた。慢性すい炎の根本的な治療法の開発に役立つ可能性がある。米科学誌「トレンズインイミュノロジー」の電子版に26日発表した。

慢性すい炎は過剰なアルコール摂取をきっかけに膵臓(すいぞう)に炎症が起こり、少しずつ組織が壊れていく。全国に約4万7000人の患者がいて、進行すると膵臓がんのリスクが高まる。

研究チームは、マウスに慢性すい炎を発症させて調べた。消化酵素を作る膵臓の細胞にある「1型IFN」と「IL-33」という2種類のたんぱく質が関与していることがわかった。

このほか、高齢者に多い自己免疫性すい炎についても、マウスで調べたところ、この2種類のたんぱく質を作る「形質細胞様樹状細胞」という細胞が存在していた。自己免疫性すい炎は全国に5000~6000人の患者がいる。

渡辺准教授は「膵臓の慢性疾患の根治法の確立と膵臓がんの予防法への応用に期待できる」と話している。

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