2019年9月22日(日)

中国ZTE、赤字1170億円 1~9月米制裁の影響残る

2018/10/25 21:30
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【広州=川上尚志】中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)は25日、2018年1~9月期の最終損益が72億6千万元(約1170億円)の赤字になったと発表した。1~6月期に比べ赤字幅は約100億円縮小したが、米国の制裁を受け4~7月に主要業務がほぼ全て止まった影響が残った。通年でも1千億円を超える最終赤字を見込んでおり、厳しい経営が続く。

ZTEの業績は米国の制裁解除後も不振が続く(9月、北京の展示会場)=AP

ZTEは4月中旬から3カ月間、イランや北朝鮮に不正に通信機器を輸出していたとして米国の制裁を受けた。米企業との取引が禁じられ、主力の通信設備やスマートフォン(スマホ)で心臓部の半導体が調達できず生産が停止。スマホの販売中止にも追い込まれた。

制裁が解除された7月中旬以降、ZTEはスマホの販売促進や通信設備の営業に注力した。ただブランドのイメージが低下したとみられ、顧客企業の一部で通信設備を他社に切り替える動きも出ていた。

1~9月期の売上高は前年同期比23%減の587億元。7~9月期だけみても売上高は同14%減、最終損益は同65%減の黒字だった。ZTEは25日に18年通期の最終損益の予想も発表、62億~72億元の赤字を見込む。

米国はZTEに対する警戒を続けている。米連邦地裁は10月3日、ZTEが米国の輸出制限関連の法律を順守しているかチェックする監視人の任期を20年から22年に延長すると決定。米国とオーストラリアは安全保障上の懸念を理由に、ZTEと中国同業の華為技術(ファーウェイ)に対し、次世代無線通信規格「5G」分野で自国市場への参入を禁じている。

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