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安田純平さん帰国 拘束3年余「お騒がせした」

(更新)

内戦下のシリアで2015年6月に拘束され、約3年4カ月ぶりに解放された日本人ジャーナリスト、安田純平さん(44)が25日夜、一時滞在していたトルコから空路で帰国した。「大変なお騒がせと心配をおかけした」などとするコメントを公表。改めて記者会見する意向を示した。拘束と解放の経緯がどこまで明らかになるかが注目される。

警察当局は邦人が海外で犯罪被害にあった場合に適用される刑法の国外犯規定に基づき、安田さんから経緯を聴取するとみられる。武装勢力の組織の内情に加え、ほかに捕らわれていた外国人がいなかったかどうかなどを確認する。

安田さんは25日午後6時半ごろ、一時滞在していたトルコ南部からイスタンブールを経て、成田空港に到着した。

安田さんは一般客と別ルートで航空機に横付けされたタラップに姿を見せると、階段をしっかりした足取りで下り、やや速足で車に乗り込んだ。半袖の黒いTシャツ姿。白髪交じりの髪は短く刈られていたが、あごひげは長く伸びていた。表情からはリラックスした様子もうかがえた。

安田さんは空港内で妻で歌手の深結(Myu)さんや両親と再会を果たした。深結さんは記者会見し「大変なお騒がせと心配をおかけした。おかげさまで無事帰国できた。可能な限り説明をする責任があると思っているので、折を見て対応する」とする安田さんのコメントを読み上げた。

深結さんによると、安田さんは母親が作ったおにぎりときんぴらごぼうをうれしそうに食べたという。深結さんが「紛争地域の取材をまだ続けたいか」と尋ねると「今はもう何も考えていない」と答えた。

安田さんは15年6月、取材のためにトルコ南部ハタイ県から内戦下のシリア北西部に入った直後、消息を絶った。武装勢力に拘束されたとの見方が広がるなか、16年3月に安田さんとみられる男性が英語でメッセージを読む映像がインターネット上に公開された。今年7月にも安田さんとみられる男性が「助けて」などと語る複数の映像が公開された。

日本政府に23日夜、安田さんとみられる男性が解放されたとの情報がカタールから寄せられ、24日に一時滞在していたシリア国境に近いトルコ南部アンタキヤの入管施設で、本人と確認された。安田さんは24日に地元政府が公開した映像で「今トルコにいて安全です。ありがとう」と落ち着いた口調で話した。

帰国の機内では、拘束生活を「地獄だった」と振り返り、帰国を喜びながらも「これからどうしていけばいいか分からない」と、安堵と戸惑いに揺れる心情をロイター通信などに語っていた。

安田さんは元信濃毎日新聞記者。03年に退社してフリージャーナリストに転じ、紛争地域の市民の姿を著作や講演を通じて伝えてきた。04年にもイラクで拘束され、数日後に解放されたが、その後もイラクやシリアでの取材を続けてきた。

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