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シングテル、アフリカの通信会社に出資 280億円

成長市場でシェア拡大狙う

【シンガポール=谷繭子】東南アジア最大の通信会社、シンガポール・テレコムは、傘下のインド系通信大手バルティ・エアテルのアフリカ事業子会社に2億5千万ドル(約280億円)を出資する。シングテルがアフリカに直接出資するのは初めて。同社が出資先を多く持つアジアは競争が激化している。伸びしろの大きいアフリカ市場を新たな成長源に育てる狙い。

同社が24日、発表した。出資したのは、ケニアやルワンダなどアフリカ14カ国で展開する英国企業のエアテル・アフリカ。合計12億5000万ドルの資金調達の一環で、米ファンドのウォーバーグ・ピンカスや、シングテルの親会社である政府系投資会社のテマセク・ホールディングス、ソフトバンクグループなども出資した。成長資金とするほか、債務の返済にもあてる。

シングテルはシンガポール国内の市場成熟を受け、成長の糧を求めて海外出資を加速してきた。出資先はアジアに専念していたが、2010年、印エアテルによる買収を通じて、間接的にアフリカにも足場を築いた。シングテルは印エアテルの40%弱を保有する。

アフリカの携帯市場は伸び率で世界最大の地域で、シングテルにとってはアジアに次ぐ成長のけん引役となりうる。モバイル決済など、同社が強化するデジタルサービスの受け皿としても期待している。

印エアテルはインド通信市場の過当競争と価格破壊で業績が低迷、債務も膨らんでいる。財務の改善を目指し、今回の資金調達に加え、エアテル・アフリカの株式上場を準備中だ。

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