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キユーピー、ヒアルロン酸を内視鏡手術に応用

ヒアルロン酸で病変部を膨らませて切り取りやすくする(25日、東京都千代田区)

キユーピーは25日、内視鏡の手術で病変部を切り取りやすくする注入剤としてヒアルロン酸を11月1日から医療機関に販売すると発表した。これを手始めに医療関連事業に参入し、2022年までに年間4億円の事業に育てる方針だ。販売はオリンパスに委託する。

注入剤の名称は「ケイスマート」。胃や大腸などのがんを取り除く内視鏡手術で、病変部の粘膜の下にヒアルロン酸を注入すると膨らんで切り取りやすくなる。償還価格は1本あたり7680円。5月に厚生労働省から製造販売の承認を得た。20年には第2弾となる病院向けの医療製品を発売する計画だ。

ヒアルロン酸は糖の一種で体内に存在する。1グラムで2~6リットルの水分を蓄え、保湿力が高い。目薬や膝関節の医薬品、化粧品など幅広い分野で活用されている。

同社は30年以上前からヒアルロン酸を研究し、サプリや飲料などの原料として国内外で販売してきた。高宮満執行役員は同日に開いた記者会見で「健康寿命を延ばすことが日本社会の大きな課題となっている。食品企業として貢献できることは大きい」と強調した。

キユーピーのファインケミカル事業は約100億円。同社の売上高に占める割合は2%程度だが利益率が高く、新たな収益源と期待している。

高宮氏は「東南アジアなど高度医療が進む海外にも大きな市場がある」と語る。同社は卵や発酵技術などの研究から独自の機能性成分を開発してきた。今回の事業にも注目が集まる。

(薬袋大輝)

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