御茶ノ水駅、工事で昭和の石壁発見 広場完成に遅れ

JR東日本は25日までに、東京都千代田区の中央線御茶ノ水駅に新たな駅前広場を整備する工事で、昭和初期に線路の土を支えていたとみられる石の壁など埋設物が地中から広範囲に見つかったと発表した。約500平方メートルの広場は、駅東側の聖橋口に2020年度完成予定だったが、埋設物の撤去に時間がかかり、23年度にずれ込むとしている。
御茶ノ水駅は近隣に大学病院が多く、利用客の要望が強かったエレベーターやエスカレーターの増設などバリアフリー化工事も進行中で19年1月以降、順次使用を始める。
御茶ノ水駅は周囲を神田川や橋などに囲まれた場所にあり、手狭な構造になっている。JR東は、線路の上空部分に人工地盤をつくり、東西の出入り口をつなぐコンコースとし、駅前広場も整備する計画。作業場所を確保するため、神田川に仮設の桟橋を設けるなど難工事になっているという。〔共同〕