事業承継、失敗に学んで 都商工会連合会がパンフ
東京都商工会連合会は事業承継の失敗事例を知ってもらい、企業経営者に早めの対策着手を呼びかけるパンフレットをつくった。実際の相談事例をもとに、後継者に株式の集中をしていなかったために経営が混乱した例などを紹介している。
事例では、株価が上昇して多額の相続税が発生した、後継者が経営管理ノウハウを身につけないまま社長が突然亡くなり、業績が悪化して倒産した、など承継でよく起きる6つの失敗例を挙げた。その上で、早めの後継者探しや承継に向けた準備をするよう勧めている。
同連合会は多摩地域の企業の事業承継を支援している。成功事例をまとめた冊子などを発行してきたが「失敗事例を見てもらった方が危機感を持ってもらいやすい」(企業支援課)とみている。
2千部を発行して都内の商工会や金融機関に配布。同連合会のホームページでも見られる。
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