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W・ヘーゲンが贈る勝利へのゴルフゲーム術(4)

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2018/11/12 6:30
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 優勝以外に価値はないと勝利にこだわり続け、自分の価値を最高に上げ、名声をほしいままにしたウォルター・ヘーゲン(米国)。試合では常に大立ち回りを演じ、観客を引きつけ、スターとして君臨した。エキシビションマッチを成立させ、観客から入場料を得られるようにし、プロの生活を成立させた。プロとは何か、何をすべきかをわきまえ、すべてを行ったヘーゲンはスイングやショットにこだわりをもたず、ひたすらゲームすること、優勝するためのスコア作りに精力を注いだ。彼のゲーム哲学を学ぼう。(日本経済新聞出版社「書斎のゴルフ VOL.40」から)

ヘーゲンの教え その7

 「2オン2パットの4でなく、3オン1パットでも4は4」

ボビー・ジョーンズはヘーゲンのほぼ10歳年下のアマチュアだったが、全米アマチュア選手権だけでなく、全米オープン選手権や全英オープン選手権にも優勝し、優美なスイングと正確なショットで人気があった。

それだけに、プロのヘーゲンよりも強いのではないかと、2人の対戦を望むゴルフファンが後を絶たなかった。

ヘーゲンはちまたの評価とは違い、勝てる自信はあった。

「自分の方がスイングも悪くショットも荒れる。しかし実際は彼の正確なショットにこそ私のつけいる隙がある。しかも、彼はパットも巧者だが、私のパットは絶好調だった」

こうして1926年にジョーンズのホームコースであるサラソータとヘーゲンのパサディナで36ホールずつのマッチプレーが行われることになった。

ヘーゲンはアウェーとなるサラソータから行うことを望んでいた。なぜか。

「そのほうが発奮してショットに集中できる。負けてもともとだから開き直れる」

コイントスでジョーンズが勝ち、有利と思われるサラソータからとなった。

「スタートホールで私はティーショットをフックし森の端、ボビーはフェアウエー中央へ素晴らしいショットを放った。私は難しい2打目をグリーンに乗せただけ。ボビーは早くもチャンスとみて、ピン目がけて打ったが、グリーンオーバー。無意識に力が入ったのだ」

こうしてヘーゲン4、ジョーンズ5。前半はヘーゲンが3アップとした。

「ボビーが最初からリードすれば波に乗る。それだけは阻止したかった」

後半はジョーンズが素晴らしいショットを放ってもパットが決まらずパー。一方、ヘーゲンはパーオンできなくともアプローチとパットでパーを拾う。

「2オン2パットのパーも、3オン1パットのパーも、パーであることに変わりはない」

こうしたゴルフでヘーゲンはジョーンズにリードを一度も許さず、徐々に追い詰めて8アップで最初の36ホールを終え、もはやジョーンズにはアウェーのパサディナでの逆転は不可能、12&11の大差でヘーゲンが勝利した。

「パット数で私はボビーよりはるかによかった。その結果が勝敗を決したのだ」

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