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W・ヘーゲンが贈る勝利へのゴルフゲーム術(3)

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2018/11/6 6:30
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 優勝以外に価値はないと勝利にこだわり続け、自分の価値を最高に上げ、名声をほしいままにしたウォルター・ヘーゲン(米国)。試合では常に大立ち回りを演じ、観客を引きつけ、スターとして君臨した。エキシビションマッチを成立させ、観客から入場料を得られるようにし、プロの生活を成立させた。プロとは何か、何をすべきかをわきまえ、すべてを行ったヘーゲンはスイングやショットにこだわりをもたず、ひたすらゲームすること、優勝するためのスコア作りに精力を注いだ。彼のゲーム哲学を学ぼう。(日本経済新聞出版社「書斎のゴルフ VOL.40」から)

ヘーゲンの教え その5

 「強風でのプレーの仕方を学ぶべし。アゲンストは低い球で攻める」

ヘーゲンは全英オープン選手権初挑戦に惨敗し、さらに翌年の2回目もリンクスに打ちのめされた。ゴルフの起源、セントアンドリュースに敗北したのだ。

「全英オープンのために、米国のシーサイドコースをいくつか巡ったが、風が吹きさらす本場英国のリンクスとは天と地の違いがあった。しかも、全英オープンを制しなければ、世界から真のチャンピオンとは認めてもらえない。それは英国のリンクスこそ、ゴルファーの真の技量が試されるからだ」

そう思うヘーゲンは、強烈な風の対策を本気で講じた。全英オープンに6度優勝したハリー・バードンや5度優勝のJ・Hテイラー、ジェームス・ブレードのプレーを研究した。

「ティーショットは距離を得るよりも低いボールを打つこと。アゲンストの風に突き刺さるショットだ。セカンドショットは高くボールを上げずにピッチ・アンド・ランを多用すること。これらをマスターするのだ」

こうしてティーを低くし、ピシャッとたたく打ち方に取り組んだ。グリーンへのショットはウエッジを封印、体とボールを近づけて低いボールを打つようにし、グリーン手前の花道から転がしてのオン。さらにはスライスとフックを覚え、横からの風にぶつけて流されないようにした。

こうしてヘーゲンは全英オープンに3年続けて3度目の挑戦を行った。1922年、ロイヤルセントジョージズ。

そこには暴風雨のティーグラウンドに立ち、憤然と胸を反らせ、敢然と立ち向かうヘーゲンの姿があった。

第3ラウンドを終えて2位につけたが、最終ラウンドでは13番で絶体絶命のガードバンカーに入れてしまった。非常に速いグリーンが左に傾いており、ピンは奥。ボギーは確実だった。

「優勝するにはここで『4』をとる必要があると確信した。イチかバチかの勝負をするしかない。ウエッジのエクスプロージョンではカップに寄せることはできない。7番アイアンでクリーンに打ち、右に落として転がすことだ」

ヘーゲンはそう決断し、実行。きっちり寄せて「4」をとり、1打差をつけて全英オープン初優勝を成し遂げたのだ。

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