2019年6月20日(木)

産総研や森林総研、スギ抽出成分で車部品 実車で試験

2018/10/23 22:00
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産業技術総合研究所(茨城県つくば市)と森林研究・整備機構の森林総合研究所(同)、宮城化成(宮城県栗原市)、光岡自動車(富山市)は23日、スギから抽出した成分「リグニン」を使った自動車部品を試作し、実車に搭載した試験を始めると発表した。温度変化や降雨、紫外線などの影響を調べ、2022年の実用化を目指す。

スギの成分を使ったボンネットなどの部品を搭載した自動車(23日、東京・江東)

リグニンは木材の重量で3割程度を占める成分。これを元にした素材は強度や耐熱性があるが、樹木の種類や生育環境などで性質がバラバラという課題があった。

研究チームはスギのリグニンの均一性に着目し、加工しやすくする改質をしてガラス繊維強化プラスチック(GFRP)に使用した。従来のGFRPに比べ強度などの性能が向上した。

外装部品としてボンネットを、内装部品としてドアに付ける内張りや肘掛け、スピーカーボックスを試作した。ボンネットは強度や塗装で問題がないことを確認した。

実車試験では車内の温度や湿度の状況、天候による影響などを調べて実際に使用した場合の問題点を確認する。スギは日本固有の針葉樹で、国内の樹木の2割を占める。「改質リグニンに関する産業の創出は地方創生にも資する」(森林研究・整備機構の沢田治雄理事長)としている。

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